スクエニHD、第1四半期はスマホ・家庭用ゲーム好調で増収・営業増益…為替差損発生で経常は32%の減益に

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、8月5日、第1四半期(2016年4~6月)の連結を発表し、売上高511億円(前年同期比21.1%増)、営業利益89億円(同13.1%増)、経常利益64億円(同32.5%減)、最終利益53億円(同11.1%減)だった。

 


増収・営業増益となったが、主力のデジタルエンタテインメント事業が好調だったことが主な要因。経常利益が前年同月比でマイナスとなったが、これは前年同期にあった為替差益14億円がなくなる一方、為替差損25億円が計上されたことによる。

セグメント別の状況は以下のとおり。

○デジタルエンタテインメント事業
売上高375億円(同23.9%増)、営業利益94億円(同15.6%増)だった。スマートデバイス・PCブラウザゲームは、既存のタイトル群が引き続き好調だったことに加え、前年度にサービスを開始した「メビウス ファイナルファンタジー」、「星のドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」、「グリムノーツ」などが期初から収益に寄与した。また、家庭用ゲーム機向けタイトルにおいては、「ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり」を発売したほか、過去に発売したタイトルのダウンロードを中心としたリピート販売も好調だった。


○アミューズメント事業
売上高103億円(同22.1%増)、営業利益8億円(同11.6%減)だった。「ガンスリンガー ストラトス3」などのアミューズメント機器の販売が好調であったほか、店舗運営も好調に推移したとのことだが、営業減益だった。


○出版事業
売上高22億円(同16.2%減)となり、営業利益5億円(同19.4%減)だった。前年同期と比較して電子書籍のライセンス収入が増加したものの、コミック単行本の売上が減少した。


○ライツ・プロパティ等事業
売上高14億円(同21.8%増)、営業利益5億円(同33.2%増)だった。自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラックなどの販売・許諾、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化等が好調に推移した。


 
■2016年3月通期の見通し

2016年3月通期は、売上高2500~2700億円(前期比16.8~26.1%増)、営業利益270~330億円(同3.8~26.8%増)、経常利益270~330億円(同6.6~30.3%増)、最終利益170~210億円(同14.5%減~5.6%増)を見込む。

 
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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