ネクソン、第2四半期の営業益は49%減の170億円で着地…引き続きgloopsの減損で、中国での『アラド戦記』は引き続き好調

ネクソン<3659>は、8月10日、第2四半期累計(2016年1~6月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益956億円(前年同期比1.0%増)、営業利益170億円(同49.1%減)、最終利益12億円(同95.9%減)だった。売上収益と営業利益は、予想レンジの範囲内だったが、最終利益は予想を下回った。円高に伴い、為替差損が発生したことによる。

 


日本の収益が落ち込んだほか、為替の円高の影響が出たものの、中国と韓国での売上収益が伸び、全体としては増収を維持した。特に中国では、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の労働節アップデート(4月)及び8周年アップデート(6月)に合わせたアイテム販売がユーザーの好評を博した、としている。費用面では『アラド戦記』の償却完了に伴い、減価償却費が計上されなくなったことや、『ドミネーションズ』開発元の買収に伴い、ロイヤリティ費用が計上されなくなったことがプラスに働いたが、第1四半期に計上したgloopsの減損損失が引き続き影響した。

① 日本
売上収益77億円(前年同期比31.5%減)、セグメント損益13億円の赤字(前年同期は8億円の赤字)だった。PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。


② 韓国
売上収益804億円(前年同期比7.0%増)、セグメント利益433億円(同16.5%増)だった。『HIT』が好調であったことや、『ドミネーションズ』等からの寄与により、モバイルゲームの売上収益が前年同期比で増加した。なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社ネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国における主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』のライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれている。

③ 中国
売上収益22億円(前年同期比47.9%増)、セグメント利益15億円(同167.7%増)だった。中国では、既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入の増加により増収増益となった。

④ 北米
売上収益44億円(前年同期比22.9%減)、セグメント損益20億円の赤字(前年同期21億円の赤字)だった。『ドミネーションズ』及び既存PCオンラインゲームの減少により減収となった。


 
■第3四半期の業績見通し

第3四半期累計(2016年1~9月)は、売上収益1339~1369億円(前年同期比7.3~5.2%減)、営業利益277~300億円(同46.7~42.3%減)、最終利益110~129億円(同78.5~74.6%減)を見込む。

 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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