アルファポリス、1Qは16%減収、81%営業減益で着地…「ゲート」のTVアニメ終了で関連書籍の返本が拡大 ゲーム事業の苦戦も収益悪化要因に


「ゲート」のTVアニメ放送終了により、関連書籍の返本が当初予想以上に拡大し、漫画・文庫の売上高が大きく低下。さらにゲーム事業が苦戦して収益悪化したことに加え、ゲーム事業に係る広告宣伝費など費用の増加もあって利益率が大きく低下した。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①出版事業…売上高5億7100万円(前年同期比27.0%減)、セグメント利益1億4000万円(同48.9%減)
編集部員の強化によるインターネット発の書籍化及びその漫画化の加速に加え、インターネット上に点在する良質なコンテンツのさらなる確保にむけ、Webサイトを細やかに更新することにより、ユーザーにとってより利便性の高いサイト作りに積極的に取り組んさ。その結果、第1四半期累計期間における、出版点数は109点(前年同期比18点増)、Webコンテンツ登録数は7,854点(同6,137点増)、および第1四半期会計期間末時点におけるWeb連載漫画本数は43点(前事業年度末比1点増)となった。

②ゲーム事業…売上高8000万円(前年同期は計上なし)、セグメント損益2800万円の赤字(前年同期200万円の赤字)
2016年2月にリリースしたスマホアプリ『Re:Monster』は、「ゴブリン祭り」などの様々なイベントや、原作ファン待望の原作主人公「アポ朗」や「アポ朗」が金剛夜叉鬼神に存在進化した「オバ朗」のキャラクター追加などにより、ユーザに楽しんでもらえるゲームへと着実に成長させた。


また、2016年4月に正式サービスを開始したPCブラウザゲーム『ワンモア・フリーライフ・オンライン』では、原作ファンのゲームへの流入を促すため、原作書籍の最新刊に本ゲームのシリアルコード付きチラシの封入を行うなどのメディアミックスの相乗効果を狙った施策を行った。しかし、いずれのゲームにおいてもゲーム運営費や広告宣伝費などの費用が重く、損失を計上した。

なお、2017年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高37億円(前期比10.6%増)、営業利益9億2100万円(同1.8%増)、経常利益9億2000万円(同1.7%増)、当期純利益5億7300万円(同0.2%増)の見込み。

会社情報
- 会社名
- 株式会社アルファポリス
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶本 雄介
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高136億2000万円、営業利益32億2200万円、経常利益32億3600万円、最終利益20億1900万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9467