ディー・エヌ・エー<2432>(DeNA)が主催する勉強会「座・芸夢(ざげーむ) 若手ゲームプランナー育成塾~未来を担う人に伝えたいこと~」初の関西開催となる第15回を8月9日に宝塚大学 大阪 梅田キャンパスで開催した。
▲講師は株式会社ファリアー 代表取締役 社長の馬場保仁氏が登壇し、「世界観とゲームデザイン」を関西版として講演。
第一部の講演内容については、東京で開催した第4回のレポートを参照。
◆前回の様子はこちらから
http://creator.dena.jp/archives/45520720.html
第二部は、組み立て・創造 演習。お題は「RPGのプロローグと旅立ち」と「タイトル」を考えよ。その際に、「伯爵令嬢」「石壁」「探求」を設定することが設けられた。そして、演習の流れは「世界観設計(個人ワーク)」→「各チーム内で発表、相互評価」→「馬場氏による審査」→「良いものを発表」となった。
まずは個人ワークに取り組むのだが、どのメンバーも手が止まっているところがあった。演習後、参加者に聞いてみたところ、最も苦心したのが、3つの要素のうちのひとつであった「伯爵令嬢」というワードの扱いにくさだ。男爵令嬢でも公爵令嬢でも伯爵夫人でもなく伯爵令嬢。このワードをなぜ使用するのか、そこに代替の利かない理由を設定するのは容易では無かったよう。
個人ワーク終了後、馬場氏の「存分に手直ししてよい」とのアナウンスのもと、一斉に意見交換がされた。
時間は15分延長されたものの、話し合いは時間ぎりぎりまで続き、世界観をブラッシュアップする気概を大いに感じた。
馬場氏による審査の末、選ばれたアイデアを会場全体に対して発表。
4名の発表後、馬場氏より全てにチームに対して講評がされた。
最後に馬場氏は、「“こんな考え方があるんだ”と他人のアイディアを見て思ったところもあると思う。着眼点が違うなという部分や、得意なジャンルが違う部分、なんでその考え方ができるんだろう?と思ったらその人に聞くとか、そのジャンルのことを知らないなと思ったら、本を読んだりネットで調べる。いろんな教養がないとこの手の世界観は作れないので知識と教養が勝負になる。一朝一夕で強化はできないが、今日のような演習を繰り返して、少しづつ意識して考えることが重要」と伝え、講演を締めくくった。
今回は初の関西開催ということで、初参加の学生も多く緊張しつつも楽しみながら取り組み、それぞれ多くの気づきと自身の課題を認識していたようだ。
初の関西開催に協力した宝塚大学の担当者からのコメントも紹介。
宝塚大学 宝塚事務部 就職課
産官学連携・就職キャリア教育担当
会田 洋介 氏
東京に人と情報が集中するなかで、学生向けのイベントを開催いただくことはとても光栄なことで、関西在住でゲームを志す学生にとって、大変有意義な時間でした。今回、関西初開催ということになりますが、参加学生からは実践的な内容で学びも多く、今後も継続して開催して欲しいとの声もありました。我々も熱意ある学生を支援するべく、今後もこのようなイベントの開催に協力をしてまいります。
次回の座・芸夢は9月30日(金)開催。
次回も『座・芸夢 for STU』として学生対象に渋谷ヒカリエで開催。
開催概要はこちら http://thegame4stu02.peatix.com
ゲーム業界の転職お役立ち情報を逃さずキャッチ!
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432