韓国Blackbeard、「Call of Duty」スタッフが制作に参加した近未来SFスタイルアクションRPG『Dystopia』をグローバル展開



韓国Blackbeardは、ディープラーニング技術を使用し、プレイデータを学習できるスマホアクションRPGの開発プロジェクト『Dystopia』を行っている。

『Dystopia』には「Call of Duty」のコンセプトアーティストが制作に参加し、近未来を表現したサイバーパンクSFスタイルのRPGで、2016年秋のβテスト後、北米でのリリースを皮切りにグローバル展開される予定となっていることを、本日9月8日に発表した。



<以下、プレスリリースより>

【ヒット作のないスマホRPG】
2016年4月にNewzooが発表した報告によると、2016年のゲーム市場のうち、スマホゲームの割合は27%となり、369億ドル(約3兆8,233億円)の市場規模がある言われています。スマホゲーム市場が急成長する中で、戦略シミュレーションゲームやカジュアルゲームの人気作は多数生まれましたが、RPGのジャンルにおいては世界中でヒットした作品がないのが現状です。
PCゲーム市場においてメインジャンルであるRPGは、コンピューターと戦うPvE(Player vs Enemy)バトル方式。また、スマホに最適化されたPvP(Player vs Player)バトル方式はほとんど採用されていません。この2点の理由から、RPGのヒット作はいまだ生まれてきていないものの、スマホ版RPGに対する様々な取り組みは増えており、徐々に市場の評価を得られています。


【大人気ゲームの制作スタッフたちが近代的なSF世界観を表現】
『ディストピア』の制作には、全世界的に大ヒットしたシューティングゲーム「Call of Duty」のコンセプトアーティストとPC用オンラインゲーム「ブレイドアンドソウル」の企画チームが参加。最近のRPGゲームの傾向であるファンタジー系や現代的な世界観ではなく、近代的なSFの世界を表現したサイバーパンク(※1)SFスタイルゲームとなっています。今後、更なるイラストを公開する予定です。

※1 サイバーパンク
1980年代に成立・流行したサイエンス・フィクションのサブジャンル。人体と機械が融合した「過剰に推し進められた社会」を描写することが多い。社会や経済構造などを考察し、それらを俯瞰するメタ的な視点・視野を提供するという点で既存のSF作品と区別される。


【ディープラーニングが適用された新しいゲームエンジンを実装】
『ディストピア』は、ユーザーのプレイデータを学習し、そのデータをバトルに活用するディープラーニング技術(※2)を利用しています。ユーザーのスキル使用のパターンなども学習し、ゲームレベルをより高度なものに引き上げていきます。
なお、ディープラーニングを活用した新技術は『ディストピア』のローンチに合わせて公開される予定です。

※2 ディープラーニング
システムがデータの特徴を学習して事象の認識や分類を行う「機械学習」の手法。データの特徴をより深いレベルで学習し、非常に高い精度で特徴を認識できるため、人の声の認識や、カメラで撮影した画像の認識などで応用が期待されている。


■Ryan Kang社長のコメント
『オーバーウォッチ』の事例ではなく新しい世界観を求める世界中のユーザーのためにゲームを開発している。現時点でほとんどのシステムの開発は完了しており、さらにブラッシュアップを重ねた今年の秋~冬には全世界に公開ができるであろう。


■関連サイト

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