​【決算分析】エディアの決算説明資料より…四半期ベースで営業赤字を計上、新作の遅れなどで開発負担が拡大 3Qは新作寄与度の大きさに注目

10月13日に発表されたエディア<3935>の2017年2月期の第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高7億3800万円、営業利益1800万円、経常利益500万円、四半期純損益6000万円の赤字となった。また、同時に2017年2月期の業績予想を修正を実施しており、通期予想は3800万円の最終赤字見通しに下方修正された。

【関連記事】
4月上場のエディア、17年2月期の営業益予想を2.15億円→0.45億円に大幅下方修正…最終損益は赤字に

今回はエディアが開示した決算説明資料から、その決算内容の詳細を分析してみたい。
 

■新作のリリース遅れや低迷で四半期ベースで営業赤字を計上


まずは四半期ごとの業績推移を見てみると、この第2四半期期間(6~8月)は、売上高が前四半期26.9%減、営業損益は700万円の赤字計上となった。これは新作ゲームタイトル『蒼の彼方のフォーリズム-ETERNAL SKY-』のリリースが遅れた影響が大きいほか、3月にリリースした『マギアコネクト』が低迷したこと(11月30日をもってサービス終了)も要因となっている。なお、収益性低下タイトルの減損により6300万円の特損も計上している。
 


次に販管費の四半期推移を見てみると、新作の開発投資で業務委託費が増加したものの、広告宣伝費を抑制したことで前四半期比5.1%の減少となった。
 

2017年2月期通期の予想については、前述の通り修正されているが、売上高についてはほぼ前回予想を据え置く内容となっている。ただし、各利益項目については、いずれも大幅に下方修正する形となった。
 
 

■3Qは2ヶ月間の寄与となる『蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-』に注目


なお、第3四半期にずれ込み、10月5日にようやくリリースとなった新作『蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-』は、リリース4日間で40万ダウンロードを突破、さらに9日間で80万ダウンロード突破するなど、まずは順調なスタートを切る形となった。

第3四半期期間(9~10月)は、約2ヶ月間の寄与となるが、どの程度の業績寄与を見せるのか注目されるところだろう。
 
(編集部:柴田正之)

 
株式会社エディア
http://www.edia.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エディア
設立
1999年4月
代表者
代表取締役社長 賀島 義成
決算期
2月
直近業績
売上高24億9400万円、営業利益1億2300万円、経常利益1億1300万円、最終利益1億800万円(2022年2月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3935
企業データを見る