LINE、16年1~9月期の営業益は16.5倍の182億円と急回復、最終利益も黒字転換 タイムライン広告やパフォーマンス型広告が好調

LINE<3938>は、10月26日、2016年12月期の第3四半期累計(1~9月期)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1032億円(前年同期比17.2%増)、営業利益182億円(前年同期11億円)、最終利益53億円(同75億円の赤字)となり、増収・黒字転換を達成した。
 

コミュニケーションサービスは、既存の公式及びクリエイターズスタンプのほか、2016年4月にリリースしたLINEクリエイターズ着せかえを含め、売上収益が堅調に推移した。コンテンツサービスは、『LINEブラウンファーム』が引き続き好調に推移したが、新規タイトルの売上への貢献が限定的であり、前年同期に比べ減少する結果となりった。

一方、LINE広告では、2016年6月にリリースしたLINE Ads PlatformによるタイムラインやLINE NEWSなどのパフォーマンス型広告による売上が増加し、売上収益の拡大に貢献した。また、その他売上におけるLINE Friendsにおける売上も海外を中心に拡大したほか、2016年9月にはMVNOサービスとしてLINE モバイルを開始した。

利益面では、タイにおいてLINE Payサービスを提供する子会社(旧社名「LINE BIZ Plus Ltd.」、現社名「RABBIT-LINE Pay Company Limited」)が共同支配企業となったことに伴う公正価値評価益約17億円、福岡の土地の売却による利益約24億円などを計上した。営業費用は、事業規模拡大に伴う従業員数の増加による従業員報酬費用の増加、LINE Friendsの拡大や福岡事業所移転に伴う関連費用が増加した一方、マーケティング費用についてはLINE PayやLINE MUSICにおける新規サービスのプロモーション費用の減少や、前年度よりアジア中心の認知拡大に資源を集中させた影響もあり全体として減少した。


なお、2016年12月期の見通しは非開示。同社では、スマートフォンなどのモバイルアプリケーション市場は国内外で急激に変化しているため、不確実性が存在しており、精緻な業績予想を策定することが困難なため、と説明している。
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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