App Annie、アプリ市場における『マネタイズ調査レポート』を発表 全世界のアプリ市場規模は5年間で270%成長予測

App Annieは、本日11月4日に、アプリ市場における『マネタイズ調査レポート』を発表した。

『マネタイズ調査レポート』では、アプリ経済の今後数年間を形づくることになる重要なトレンドに注目している。


<以下、プレスリリースより>

アプリはコミュニケーション、 エンターテインメント、 ショッピング、 仕事効率化などの手段としてますます浸透し、 消費者がアプリに使う時間は増加の一途を辿っています。 

現在では多くの企業がアプリビジネスに参入しており、 その枠はゲームスタジオ、 メディア、 エンターテインメント企業のみならず、 銀行、 小売業者、 航空会社、 相乗りサービス、 政府機関など、 多岐にわたります。 アプリを企業戦略に活かすためには、 市場規模を予測し、 アプリのリリース、 KPI設定、 国際展開、 ポートフォリオ管理といったさまざまなビジネスシナリオを練る必要があります。 本レポートでは、 アプリ経済の今後数年間を形づくることになる重要なトレンドに注目していきます。 


<レポートサマリー> 
■全世界のアプリ市場規模(※)は270%成長予測!2015年の市場規模700億ドルから、 2020年には1890億ドルへ成長見込み
 (※)アプリ内広告とアプリストア収益の合計額

■アプリ市場急成長の要因は「インストールベース(利用されているモバイル端末)の拡大」と、 「アプリ利用時間の急激な伸び」
■非ゲーム系アプリも健闘!非ゲーム系アプリの広告収益シェアは、 2020年に45%(850億ドル)に達する見込み
■アプリ市場をリードするのは米国と中国!2020年の市場規模は米国590億ドル、 中国540億ドル予測



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全世界のアプリ市場規模(※)は270%成長予測!2015年の市場規模700億ドルから、 2020年には1890億ドルへ成長見込み 



アプリ内広告とアプリストア収益の合計額が大幅に伸び、 2016年から2020年までに2倍以上になる見込みです。 さらに、 2020年のアプリ内広告の収益とアプリストア収益はそれぞれ、 2015年の合計額を上回ります。 両収益ともに力強い成長が予想されるなか、 広告の収益シェアは2015年の58%から2020年には62%へと増加します。 この成長を牽引するのは、 発展途上国におけるスマートフォンとアプリの普及と、 先進国における消費支出にアプリが占める割合の増加です。 こうした収益成長の予測は、 上位のアプリやカテゴリーに限定されるわけではありません。 むしろ、 アプリ経済全体に広がるとみられます。 また、 モバイルコマースや新しいデバイスプラットフォームといったほかの収益源は、 全体のマネタイズ機会を一層拡大します。 
(※)アプリ内広告とアプリストア収益の合計額

アプリ市場急成長の要因は「インストールベースの拡大」と、 「アプリ利用時間の急激な伸び」 



App Annieは、 スマートフォンとタブレットのインストールベース(利用されているモバイル端末)が2015年の27億台から2020年は62億台へと2倍以上に増加すると予測しています。 特に、 新興市場におけるスマートフォンの普及がインストールベース拡大の主要因となります。 モバイル経済に入ってくる新興市場の比較的裕福でない消費者が急増するため、 デバイスあたりの平均収益は近い将来、 一時的に少し落ち込むことが予測されますが、 そうした市場の成熟によって持ち直し、 2015年の水準を超えます。 2020年には、 デバイスあたりの収益の伸びが、 インストールベースの拡大と合わさり、 全体的なマネタイズの可能性が広がります。



さらに、 もう一つの要因はアプリ利用時間の伸びです。 アプリはコミュニケーション、 エンターテインメント、 ショッピング、 仕事効率化などの手段としてますます浸透し、 消費者がアプリに使う時間は急増してきました。 『App Annie Intelligence』によると、 世界のAndroidフォンにおけるアプリ利用時間は、 2014年上半期から2016年上半期にかけて114%も増加しました。 利用時間のシェアが大きいのは、 WhatsApp MessengerやFacebookといった「コミュニケーション」アプリと「ソーシャルネットワーク」アプリです。 「メディア&動画」はこの期間で利用時間が212%増加しており、 ゲームを抜く勢いです。 最後に、 「交通」は339%、 「ショッピング」は359%と、 利用時間が大幅に増加しました。 


非ゲーム系アプリも健闘!非ゲーム系アプリの広告収益シェアは、 2020年に45%(850億ドル)に達する見込み
 


アプリ経済全体で収益は増加し、 ゲームと非ゲーム系アプリはいずれも収益を大きく伸ばします。 アプリ内広告とアプリストアの合計収益の半分以上をゲームが占める状況は2020年も変わらないものの、 非ゲーム系アプリはより成長率が高く、 ゲームのシェアは66%から55%に減少します。 

事実、 非ゲーム系アプリの合計収益は2020年までに3倍以上に増加すると予想されています。 ゲームパブリッシャーが広告支出の大半を牽引しているものの、 そうした広告支出の多くがソーシャルプラットフォームと動画プラットフォームに回り、 非ゲーム系アプリに堅調な収益増をもたらします。 加えて、 サブスクリプションモデルがますます普及し、 ストア収益の増加に貢献するでしょう。 カテゴリーやビジネスモデルを超えた大幅な収益増は、 アプリ開発者やマーケターにとって多様なチャンスがあることを示しています。 これは自社アプリと戦略に合ったマネタイズモデルを自由に選べるようになるということです。 


アプリ市場をリードするのは米国と中国!2020年の市場規模は米国590億ドル、 中国540億ドル予測 
 


アプリ内広告とアプリストア純収益の合計額は、 2020年までに3つの地域すべてで拡大する見込みです。 APAC(アジア太平洋地域)は2015年から2020年までの間に3倍以上増加し、 南北アメリカとEMEA(欧州、 中東、 アフリカ)も2倍以上増加するでしょう。 APACは、 世界最大のスマートフォン市場である中国に牽引され、 2016年には南北アメリカを抜いて収益トップの地域になる見込みです。 2020年までの間、 中国が全世界の収益成長の原動力となるため、 APACのほかの地域に対するリードは拡大します。 APACの新興市場ではクレジットカードの普及率が大きな問題となっていますが、 キャリア決済やプリペイド決済が拡大していることが、 こうした市場でアプリ支出の増大を後押ししています。 米国は、 特にアプリ内広告を中心に今後も大きな収益成長を達成し、 南北アメリカ全体の収益を押し上げると見られています。 
data.ai(旧App Annie)

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