DeNA、キュレーションメディアは9月単月で黒字化、第3四半期も黒字見通し MERYやiemoなどが急成長 来期は四半期で10億円の利益貢献も



ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、この日(11月4日)開催の決算説明会で、キュレーションプラットフォーム事業が9月に単月黒字化するとともに、第3四半期(10~12月期)でも黒字となる見通しと明らかにした。第2四半期(7~9月期)に売上収益が約5億円増加したが、守安功社長(写真)は「今後もこれくらいのペースで伸ばしていけるのでは」と述べ、2018年3月期には四半期ベースで10億円を超える利益貢献も可能との見方を示した。
 


女性向けファッションメディア「MERY」以外に2000万MAU(月次アクティブユーザー数)を超えたメディアが2媒体育っており、当初の想定よりも伸びているという。「MERY」と「iemo」は、記事広告などブランディング広告を中心に伸びており、広告商材の多様化やマネタイズ方法の多様化でARPDAUは伸ばせると考えているという。また「Find Travel」と「WELQ」は、アドネットワークやアフィリエイト広告などのパフォーマンス広告を中心に伸びているそうだ。「限界利益率が高いビジネスのため、売上の伸びが大きな利益の伸びにつながりやすい」。今後、テレビCMなどによる変動も考えられるが、収益の増加基調は継続する見通しだ。

なお、「WELQ」で発生した不適切な記事が表示される問題については、医師などの専門家による監修を受けた記事配信の増強ならびに提供記事におけるガイドラインの整備を行い、ユーザーからの信頼性向上に務める考えを示した。広告などへの影響はほぼ出ていないとのことだが、「いい機会と捉えてきっちりとやりたい」と述べた。


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(編集部 木村英彦)
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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