バンナムHD、17年3月期予想を上方修正…連結営業益は500億円→570億円に修正 2Qは全ての事業で年初に掲げた利益計画を上回って着地

バンダイナムコホールディングス<7832>は、11月8日、2017年3月期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想5800億円から52900億円(増減率1.7%増)、営業利益は同500億円から570億円(同14.0%増)、経常利益は同510億円から570億円(同11.8%増)、当期純利益は同350億円から390億円(同11.4%増)に修正された。
 

修正の理由は、第2四半期連結累計期間において、全ての事業で年初に掲げた利益計画を上回る実績となったため。トイホビー事業がおおむね計画通りに順調に推移したほか、利益率の高い商品・サービスが人気となったネットワークエンターテインメント事業、映像音楽プロデュース事業が計画を上回る実績となった。

また、同日発表された2017年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高2945億円(前年同期比8.0%増)、営業利益389億円(同24.9%増)、経常利益382億円(同15.3%増)、四半期純利益301億円(同32.5%増)と増収増益での着地となった。
 

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高は911億円(前年同期比12.3%減)、セグメント利益69億円(同39.9%減)
国内及びアジアにおいて収益性の高い商品が人気となった前年同期を下回ったが、各地域において主力となる定番IP商品が好調に推移した。国内においては、「機動戦士ガンダム」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「プリキュア」シリーズなどの定番IP商品が好調に推移したほか、大人層に向けたターゲット拡大やIPラインアップ拡充に取り組むなどIP軸戦略強化に向けた施策を実施した。

海外においては、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が人気となったほか、現地発IPの商品化に取り組むなどIPラインアップの拡大をはかった。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高1797億円(同22.1%増)、セグメント利益258億円(同75.2%増)
家庭用ゲームソフトにおいて、欧米地域における新作タイトル『DARK SOULS(ダークソウル)Ⅲ』の販売が好調に推移した。スマートフォン向けゲームアプリケーション、PCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツにおいては、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』などの国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、海外においては『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などのタイトルが人気となった。

アミューズメント施設においては、主力施設へのリソース集中などにより国内既存店が順調に推移したほか、新業態店舗の強化などの施策に取り組んだ。業務用ゲーム機においては収益改善のための基盤強化に向け様々な施策に着手した。

③映像音楽プロデュース事業…売上高275億円(同16.6%増)、セグメント利益80億円(同36.3%増)
映像音楽プロデュース事業につきましては、「ガールズ&パンツァー」シリーズが劇場版を中心に人気となり、映像・音楽パッケージソフト、関連商品の販売が好調に推移した。また、映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」シリーズの人気が続いた。このほか、「機動戦士ガンダム」シリーズでは、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ」の映像パッケージソフトなどが好調に推移した。

なお、2017年3月期通期の予想については、前述の通り従来予想からの上方修正が実施されており、売上高5900億円(前期比2.5%増)、営業利益570億円(同14.8%増)、経常利益570億円(同12.3%増)、当期純利益390億円(同12.8%増)の見込み。
 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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