セプテーニHD、16年9月期は21%増収、44%営業増益と2ケタ増収増益 主力のネットマーケティング事業が拡大、スマホ向け広告の取扱高は1.4倍に

セプテーニ・ホールディングス<4293>は、11月8日、2016年9月期の連結決算を発表、収益170億円(前々期比21.7%増)、営業利益37億円(同44.6%増)、最終利益25億円(同7.1%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①ネットマーケティング事業…収益134億円(前々期20.8%増)、Non-GAAP営業利益53億円(同39.7%増)
スマートフォン向けの運用型広告を中心とするネット広告市場の拡大を背景に、「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」という成長分野へ注力したことが奏功し、順調に業容を拡大させるとともに収益性の向上も両立した。スマートフォン向け広告は、需要の拡大とともに広告商品の多様化も進んだことで高成長が続き、取扱高は前期比約1.4倍となった。また、同社グループが強みを持つSNSを活用したマーケティング支援サービスを中心とするソーシャル事業についても、主力のFacebook広告に加えInstagramやLINEといったメディアのラインアップが広がったことが寄与し、取扱高は前期比約1.4倍に伸長した。

一方、グローバル展開については、2か所の拠点(ニューヨーク、北京)を新設するなど、新たな市場開拓に向けた事業基盤の整備を推進したが、既存の大型案件における出稿減の影響もあり、取扱高は前期比で微減となった。

②メディアコンテンツ事業…収益6億円(同190.7%増)、Non-GAAP営業損益7億円の赤字(前々期5億円の赤字)
マンガコンテンツ事業は、マンガアプリ「GANMA!」の規模拡大のための先行投資を積極的に実施した。その結果、GANMA!のユーザー数は大幅に増加し、アプリの累計ダウンロード数は2016年9月末時点で約377万と前期末比で約2.1倍にまで拡大した。収益化に向けた動きとしては、GANMA!に掲載される広告の販売を開始したほか、自社IPである連載マンガ作品の商業化も推進し、当期中には新たに27作品が書籍化され、合計43巻の単行本を刊行した。

一方、新規事業では、「医療プラットフォーム事業」を新たに連結対象にした。

③ノンコア事業…収益32億円(同4.2%増)、Non-GAAP営業損益3億円の赤字(前々期1億円の黒字)
新作ゲームタイトルが堅調に推移したものの、大型プロモーションの実施に伴って広告宣伝費が大幅に増加した。

なお、2017年9月期の連結業益予想については非開示としており、第1四半期(10~12)の業績予想のみを開示。第1四半期の収益は37億円(前期比11.6%増)、最終利益17億円の見込み。
 
株式会社セプテーニ・ホールディングス
https://www.septeni-holdings.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表者
代表取締役 神埜 雄一
決算期
9月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4293
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