ネクソン、第3四半期は営業利益が35.8%減の333億円…為替の円高や第1四半期に計上したgloopsの減損が影響

ネクソン<3659>は、11月10日、第3四半期累計(1~9月)の連結(IFRS)を発表し、売上収益1398億円(前年同期比3.2%減)、営業利益333億円(同35.8%減)、最終利益89億円(同82.4%減)だった。

 


同社では、韓国ウォンと中国元、米国ドルなどの対円為替レートが下落したことを受けて、売上収益が減少した、としている。費用面では、ビッグ・ヒュージ・ゲームを買収したことにより、『ドミネーションズ』のロイヤリティ費用の認識が不要となったことや、『アラド戦記』の償却費が計上されなくなったものの、第1四半期に計上したgloopsののれんの減損損失(243億円)が影響したようだ。また外貨建ての現金預金と、売掛金について為替差損が発生した結果、前年同期比で金融収益は減少し、金融費用は増加した。

地域セグメント別の状況は以下のとおり。

① 日本
売上収益は111億円(前年同期比31.2%減)、セグメント損失26億円(前年同期は13億円の損失)だった。日本では、PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。

② 韓国
売上収益は1177億円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益は617億円(同8.7%増)だった。PCオンラインゲームの売上収益は、為替の影響により減少したが、『HIT』と新規タイトルのリリース等により、モバイルゲームの売上収益は大きく増加した。なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③ 中国
売上収益は33億円(前年同期比19.5%増)、セグメント利益は23億円(同65.6%増)だった。中国では、既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入の増加により増収増益となった。

④ 北米
売上収益は66億円(前年同期比22.1%減)、セグメント損失は32億円(前年同期は29億円の損失)だった。北米地域では、モバイルゲーム『ドミネーションズ』及び既存PCオンラインゲームの減少により減収となった。

⑤ その他
売上収益は10億円(前年同期比22.2%減)、セグメント損失は1億円(前年同期は3億円の損失)だった。


 
■2016年12月通期の見通し

2016年12月通期は、売上収益1792~1820億円(前期比5.8%~4.3%減)、営業利益415~437億円(同33.3%~29.8%減)、最終利益166~184億円(同69.8%~66.6%減)となる見通し

 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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