モブキャスト、3Qは売上高20%減、1.2億円の営業赤字を計上 マイネットとの「mobcast」共同運営体制移行で新作開発に資源集中へ(グラフ追加・追記)

モブキャスト<3664>は、11月10日、2016年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、売上高23億5000万円(前年同期比20.8%減)、営業損益1億2800万円の赤字(前年同期6100万円の黒字)、経常損益1億5500万円の赤字(同3600万円の黒字)、四半期純損益2億6900万円の赤字(同6億8300万円の赤字)となった。
 

自社開発のネイティブアプリゲームは、『18 キミトツナガルパズル』の運営強化施策として、「デュラララ!!×2」などの有名アニメIP、Youtuber、声優などとのコラボレーションを実施し、新規ユーザーの獲得及びゲーム内イベント開設による既存ユーザーの継続率向上を図った。また、『LUMINES パズル&ミュージック』を7月に国内及び海外一部地域で先行配信し、9月に世界169の国と地域への配信を開始するなど、グローバル展開を加速させた。

ブラウザゲームは、6月に契約を締結したマイネット<3928>とのモバイルプラットフォーム「mobcast」及び『モバプロ』『モバサカ』『モバダビ』の共同運営体制への移行を行い、ブラウザゲームの拡大、活性化に向けた基盤を確立した。この結果、共同運営体制の整備と並行して、現在開発中の複数の新作ネイティブゲーム開発に資源を集中し、当期から来期にかけて、高品質の新作ゲームをグローバル市場へ投入するためへの体制作りを行った。

損益面では、営業外収益として投資事業組合運用益3800万円を計上した一方で、為替差損5400万円なども計上。オランダ法人FIFPro Commercial Enterprises B.V.との和解契約を締結に基づく解決金約1億円(約102万USドル)も特別損失として計上している。

■3QはQonQで売上高9.2%減、2四半期連続の営業赤字に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(7~9月)の売上高は前四半期比9.2%減の7億1100万円となった。また、営業損益は7700万円、経常損益は6900万円、四半期純損益は7000万円となり、2四半期連続で営業赤字を計上した。
 

なお、2017年12月期の予想は非開示。同社では、「事業環境の変化が激しく、かつ、新規タイトルについての不確実性が高いことから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため」と説明している。
株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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