VRプラットフォーム「EINYME(エイニーミー)」なども手掛けるシータと、中国のPicoが事業提携を発表

シータと、Pico -北京小鳥看看科技有限公司- は、日中両国で実写VR 映像を活用したコンテンツの企画、撮影、配信における事業提携を行ったと発表した。

Pico はVR(バーチャル・リアルティ)、AR(オーグメンテッド・リアリティ)を取り扱う専門会社。最新技術を駆使し、ハードウェアの製造、開発を行うとともに、ソフトウェアにおいても研究開発を行っている。VR、AR を視聴するユーザーに最高の体験を届けることができるよう、中国国内だけでなく、アジア、北米、欧州へと製品およびサービス、ソリューション全般を提供している。
 
一方、シータは、高品質な実写VR 映像の企画、撮影、編集に特化した専門会社。高感度カメラによる安定的なステレオ撮影を行うための独自専用機材(※特許申請出願中)を有し、ファンビジネス特価型のVR 映像配信プラットフォーム「EINYME(エイニーミー)」(URL:https://einy.me/)」を2016年7月に公開を行っている。
 

■ 今回の事業提携の背景

中国国内においてはVR コンテンツ視聴用のハードデバイス(以下、HMD)が多数存在する中、Pico が独自に研究開発したスタンドアロン型「Pico neo」を始めとするVR 一体機は、シータの制作する高品質な実写VR コンテンツを視聴するのに十分なスペックを備えています。

また、Pico が運営する「Pico VR」アプリでは、華数TV と連携・配信する300 本以上のオリジナル3D 映画、70あまりのテレビチャンネル中継を行うなど、高品質な映像コンテンツが楽しめる内容となっており、実写VRコンテンツが不足する昨今において、特にクオリティにこだわった最高のVR体験をコンセプトに、多種多様のコンテンツを展開しているという。
 
そのような背景をふまえ、今回の事業提携にあたって、シータの制作した日本のアイドル、モデル、アーティストの実写VR コンテンツを、Pico の運営するPico VRに配信することになった、と説明している。


■今後の計画について

今回の事業提携により、日本でシータの企画、制作するVRコンテンツを、Pico VRアプリで配信し、より多くのユーザーに視聴・体験するようになる。さらに、中国国内でキャスティングした女優、モデルなどをシータが撮影し、両社が持つそれぞれのプラットフォームで共同配信するなどの計画を推進していく準備が整った、と説明している。
 
その第一弾として「アイドルVRコンテンツ」を2016 年11 月14 日より配信。また、第二弾として「世界初となる180°×ステレオ映像のVR ミュージックビデオ」の配信を予定している。シータでは、高性能なHMD の製造技術と中国国内に独自プラットフォームを持つ Pico と提携することで、アジア圏における実写VR 映像制作、配信を加速させ高品質なVR 映像制作の共同研究にも取り組んでいくという。
 
 
株式会社シータ
本社:東京都中野区本町二丁目1番8号 YSガーデン704
設立:2016 年1月6 日
代表者:代表取締役 鈴木 雅彦
資本金:580 万円
事業内容:VR 映像制作、VR 映像配信
URL:http://www.thetacorp.jp/
 
 
Pico -北京小鳥看看科技有限公司-
本社:北京市海淀区学院路35 号世宁大厦20-21 階
設立:2015 年4 月27 日
代表者:CEO 周宏偉
資本金:RMB1000 万元
事業内容:VR およびAR デバイスの製造・開発、プラットフォーム運営
URL:http://www.picovr.com/