【Facebook Games説明会③】Instant Gamesは国内サービス開始 「日本のゲームはHTML5と好相性」 参加するゲーム開発会社を募集中



Facebookは、この日(12月5日)、東京都内にあるFacebook Japanオフィスで、Facebook Games10周年を記念して、プレス向けのFacebook Gamesの戦略説明会を開催した。Facebook Gamesパートナーシップ部門アジア太平洋地域責任者であるステファン・チュン氏が日本市場におけるインサイトやトレンド、そして日本におけるパートナーシップについて説明した。

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まず、日本のFacebookのデータを紹介した。日本国内では、現在、2600万人のユーザーが利用しており、その65%にあたる1700万人が毎日アクセスしている状況にある。日本のネット人口のおよそ25%に相当するとのこと。
 

ここで世界と日本のゲームの市場規模のデータを紹介した。世界におけるアジア太平洋地域の市場規模は、466億ドルになるとのこと。ニュースから出ているデータとなる。全世界の合計値は1000億ドルとなっているという。
 

このなかで日本市場は、売上ベースでは124億ドルと、グローバルで3番目に大きい規模となる。アプリ内課金やコンテンツの購入がメインで、ユーザー1人あたり300ドルをゲームに支出している計算になるそうだ。「日本のゲーマーはゲームが大好きで、積極的に長期的にゲームがプレイできるようにお金を払ってくれる層」と評価しているという。またゲーマーの6割が課金していることもわかっている。マーケットのデータに基いて意思決定していくが、日本の市場規模を考えると、人も時間もお金も積極的に投じる価値のあるマーケットと考えているとのこと。
 

「Instant Games」を開始するにあたって、グローバルローンチタイトル17タイトルのうち、7タイトルが日本のゲーム会社からの提供となる。「我々にとっても戦略的に重要なポイントとなった。日本のゲームはHTML5環境との相性が良く、ニュースフィードやメッセンジャーから見つけてもらう、遊んでもらう時にも相性が良い」。現段階で30カ国で展開しており、今後、数週間の間で配信地域・国を一気に増やしていく考えだ。すでに日本国内からもアクセスできる。
 

また、ライブゲームストリーミングについては、ゲーム開発会社やユーザーがゲーム実況が行えるサービスだが、Facebookでは日本はライブストリーミング市場については「成熟している」と評価している。『LINE LIVE』や「ニコニコ生放送」などサービスが整備されているからだ。Facebookのライブゲームストリーミングは、こうした市場にあって、いわば「後発」となるわけだが、今後、ライブストリーミングのサービス強化に注力するとともに、日本のゲーム会社と連携しながら、人、モノ、金などリソースを投下していく考えを示した。

最後に、「Instant Games」は、Facebookにおけるゲームプラットフォームとして成長させていくため、SDK(ソフトウェア開発キット)を充実させていく方針だ。「Instant Games」のプラットフォ―ム機能を強化するとともに、ゲームのジャンルを増やしていくとのこと。ゲーム会社向けのプラットフォームはまだクローズドβテストの段階にあるものの、もし参加したいというゲーム会社があれば、ぜひ参加の意思を示してほしいと呼びかけた。
 

(編集部 木村英彦)


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