リアル"アイドルの祭典"「Wake Up, Girls!Festa 2016」をレポート…ユニットのさらなる成長と新しい方向性を示した記念すべき一日に



エイベックス・ピクチャーズは、12月11日、千葉県・幕張メッセで大規模イベント「Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE」を開催し、会場には5000人を超えるファンが集まった。昨年の来場者数は4000人超であったが、前年比でおよそ1000人の上乗せとなる。昨年もかなり席が埋まっているように感じたが、会場の後部までびっしりと入っていた。「3年目にして後ろまで埋まっているのを見て嬉しかった」(奥野香耶さん)という。来年やる場合には会場を広げる必要が出てくるかもしれない。

今回のイベントは、2014年、15年に開催された「Wake Up, Girls!Festa」に続く3回目のイベントとなる。"Super Live"と銘打っていることからわかるように、今年はライブを前面に打ち出したイベントであった。今回のポイントは、出演者の多さ。「Wake Up, Girls!」(WUG)の7人だけでなく、作中のライバルユニット「I-1 club」と「ネクストストーム」も出演するなど、まさにWUG作中で行われた「アイドルの祭典」のリアル版だった。アニメ映像も演出として多用するなど、昨年以上にWUGの世界が体感できるものであった。ハイパーリンクを打ち出したWUGならではのイベントであったといえよう。

同時に、今回のイベントは、声優ユニット「Wake Up, Girls!」の成長が強く感じられるものとなった。「7 Girls War」「素顔でKISS ME」「少女交響曲」「HIGAWARI PRINCESS」「ワグ・ズーズー」「地下鉄ラビリンス」「タチアガレ!」「16歳のアガペー」「Beyond the Bottom」の9曲を披露した。今年から取り組み始めたという、ハモリを随所に取り入れるなど歌声に厚みが出るとともに、ダンスのキレにもいっそうの磨きがかかり、今年の夏に行われたライブツアーからパフォーマンスのレベルがさらに成長したように感じられた。
 


 

ステージ衣装も今回、一新した。これまでのユニットカラーであるグリーンや、今夏の3rdLIVETOURで披露となったブルーとは違い、ブラックとイエローを貴重としたもので、スカートの躍動感や過去の衣装ではなかったグローブが特徴となっている。「メンバーが全員20歳以上になったので、大人になったWUGをお見せしたかった」(高木美佑さん)という。

同時に、この日は、声優ユニットWUGの来年以降の方向性が明確になった、記念すべき1日でもあった。WUGは、昨年上映された続・劇場版をもってストーリーはいったん完結したこともあり、ユニットとして今後の方向性を模索していたそうだ(関連記事)。事実、吉岡さんが「昨年(のWake Up, Girls!Festa)が最後だと思いめっちゃ泣いた」、青山吉能さんが「どこに向かうのか迷っていて不安だった」と吐露したことにも現れている。新しい方向性は、ひとつはTVアニメ「灼熱の卓球娘」など他作品への楽曲提供であり、もうひとつは、今回発表となった新しいテレビシリーズである。

また、今回、I-1 clubも確かな存在感を見せた。スタイリッシュで都会的な曲「止まらない未来」と「運命の女神」に加えて、劇場版の挿入歌「シャツとブラウス」の3曲を歌い上げた。「I-1 club」のセンターである「鈴木萌歌」を演じる山本希望さんによると、「シャツとブラウス」については、I-1 clubとしてまだ披露したことのなかった曲だそうで、今回、ライブで歌えることを喜んでいた。
 


他方、I-1 clubの元センター岩崎志保(CV:大坪由佳さん)率いる「ネクストストーム」も新しい衣装で登場し、パフォーマンス面でも強いインパクトを残した。今回のライブでは、「レザレクション」と「リトル・チャレンジャー」を歌った。大坪さんは、4人で「リトル・チャレンジャー」を歌えることを特に嬉しく思っていたそうだ。続・劇場版で鈴木萌歌に敗れて博多行きとなった志保が後輩の3人からこの曲をチェックして欲しいと頼まれたことをきっかけに、アイドルとして復活していくエピソードがあったが、大坪さん自身も気に入っていたそうである。
 


なお、イベント終了時の出演者挨拶で、「I-1 club」と「ネクストストーム」のメンバーは、口をそろえてWUGの頑張りをたたえていた。「Wake Up, Girls!Festa」が3年にもわたって開催できるのは、メインユニットであるWUGが活躍しているからこそだ。2016年は、3度めの全国ライブツアーを敢行しただけでなく、東北イオンとのタイアップ、東南アジア最大のJ-POPカルチャーの祭典「Anime Festival Asia Singapore 2016」への出演など活動領域は着実に広がりを見せている。2017年はアニメの新シリーズ、そして舞台化とさらなる高みを目指す。来年の「Wake Up, Girls!Festa」の開催を楽しみにしたい。


 
【セットリスト】

1.7 Girls War / Wake Up, Girls!
2.止まらない未来 / I-1club
3.レザレクション / ネクストストーム
4.素顔でKISS ME / Wake Up, Girls!
5.少女交響曲 / Wake Up, Girls!
6.運命の女神 / I-1club
7.シャツとブラウス / I-1club
8.HIGAWARI PRINCESS / Wake Up, Girls!
9.ワグ・ズーズー / Wake Up, Girls!
10.地下鉄ラビリンス / Wake Up, Girls!
11.リトル・チャレンジャー / ネクストストーム
12.タチアガレ! / Wake Up, Girls!
13.16歳のアガペー / Wake Up, Girls! 
14.Beyond the Bottom / Wake Up, Girls! 
15.極上スマイル / ALL CAST


 
【出演者】

・Wake Up, Girls!(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
・I-1 club(加藤英美里、津田美波、福原香織、山本希望、明坂聡美、安野希世乃、上田麗奈)
・ネクストストーム(大坪由佳、安済知佳、高野麻里佳、甘束まお)


 
■関連サイト
 

Wake Up, Girls!新章公式サイト

Wake Up, Girls!AUDITION 公式サイト




©Green Leaves / Wake Up,Girls!3製作委員会
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
http://avex-pictures.co.jp/

会社情報

会社名
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
設立
2014年4月
代表者
代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
決算期
3月
直近業績
非公開
上場区分
未上場
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