【ゲーム株概況(12/12)】好決算を受けてgumiがS高 オルトプラスと日本一ソフトは3日連続のS高 アナリスト好評価のアカツキも急騰

12月12日の東京株式市場では、日経平均株価は5日続伸。前日比158.66円高の1万9155.03円で取引を終えた。取引時間中の年初来高値を更新したほか、終値ベースでも1万9000円台を回復した。米国株高を好感し、朝方から買い優勢の展開だった。短期的な過熱感への意識から一時、利食い売りに押される場面があったものの、円が弱含んだことを受けて買いが入って持ち直したという。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、gumi<3903>が急反発し、一時ストップ高。前週末に発表した2017年4月期の第2四半期決算において、第2四半期期間(8~10月)の業績が会社側の利益ゼロ予想から大幅に上ブレしたことが材料視されている。また、決算内容もグロス売上が過去最高を大幅に更新し、国内ネイティブ、海外ネイティブともにQonQで増収となるなどポジティブな内容となっており、今後の安定した収益黒字体質の構築への期待が高まっているもようだ。同日決算を発表したエイチームは大幅安。

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アカツキ<3932>がストップ高。東海東京調査センターが、同社のレーティングを新規「アウトパフォーム」とし、目標株価を6500円に設定したことが材料視されている。新作『八月のシンデレラナイン』のリリースが来春に延期となった影響などで、2017年3月期の連結業績予想のレンジを引き下げたことが目先の売りにつながっていたが、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(バンダイナムコエンターテインメント提供)の国内外での好調などで足元の業績は好調であり、その実態面の再評価が進むきっかけとなる可能性がありそうだ。

また、フォワードワークス関連銘柄の中で、オルトプラス<3672>と日本一ソフトウェア<3851>が3日連続のストップ高となった。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)子会社のフォワードワークスは、12月7日、SIEのIP(知的財産権)を使ったスマートフォンゲームアプリを複数発表した。オルトプラスは『アーク ザ ラッド』、そして、日本一ソフトウェアは『魔界戦記ディスガイア』シリーズと『夜廻り』の共同開発パートナーとなっている(オルトプラスはさらに『ソラとウミのアイダ』の運営も担う)。



【関連銘柄一覧】
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
企業データを見る
株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
企業データを見る
株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
企業データを見る
株式会社日本一ソフトウェア
https://nippon1.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社日本一ソフトウェア
設立
1993年7月
代表者
代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
決算期
3月
直近業績
売上高48億3300万円、営業利益7億4500万円、経常利益9億4100万円、最終利益6億7200万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3851
企業データを見る