台北ゲームショウが大盛況の内に閉幕…スマートフォンゲームゾーンは大いに盛り上がりを見せる テレビゲームゾーンでは多彩なトーナメントを開催

台北市コンピュータ協会は、この日(1月26日)、1月24日まで開催していた台北ゲームショウのオフィシャルレポートを公開した。



台北ゲームショウの一般向け展示が1/20~1/24の期間に台北世貿一館(Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1)にて盛大に開催され、今年の注目すべきポイントとしては「国内とおよび海外の最新バーチャルリアリティ(VR)ゲーム体験」「複数のプラットフォーム間での国際的なゲームIPの展開」「台湾独自開発のゲーム」の3点が挙げられます。この5日間の開催で延べ40万人以上が来場したと推定されています。



テレビゲームの人気沸騰でブースには人が殺到、数多くの新作を先行で体験

昨年人気急上昇の家庭用ゲーム機メーカーが今年はより規模を拡大して出展し、日本の「ソニー」の台湾法人(Sony Interactive Entertainment Taiwan Limited)は2017年春にリリース予定の大作《Horizon Zero Dawn》や《NIOH》もはじめ、話題の新作《Gran Turismo Sport》など100台以上の試遊機を設置しました。

今年で2回目の出展とる「ユービーアイソフト」(Ubisoft)のブースはあまりの人気に人が殺到し、展示された《For Honor》は最も規模の大きなブースとなりました。また、会場スタッフによる体験プレイの案内が行われ、会場のユーザー同士でチームを結成してトーナメントが開催されました。

「バンダイナムコエンターテイメント」(BANDAI NAMCO Entertainment Taiwan Ltd.)は、有名な大作《エースコンバット7》やユーザーの注目を集める《サマーレッスン》の繁体中国語版を会場で体験プレイすることができました。日本の大手メーカー「セガゲームス」(SEGA Games)は台湾ユーザーに人気の《ペルソナ 5》の繁体中国語版をメインに出展し、同時に《蒼き革命のヴァルキュリア》《ぷよぷよ》《カオスチャイルド》などの新作も発表されました。

 



スマートフォンゲームゾーンは大いに盛り上がりを見せる 各メーカーともに大々的に新作を発表

今年は再びスマートフォンゲームが台北ゲームショウのステージを飾り、国内外のゲームメーカーがいずれも大きな規模でゲームショウ会場に出展しました。《モンスターストライク 》(mixi)、《TAICHI PANDA》(Butterfly Digital Entertainment)、《King of Avalon》(FunPlus)、《Yu-Gi-Oh! Duel Links》(KONAMI)などがステージ上で様々なイベントを開催し、会場の熱い雰囲気の中でユーザーの熱気は最高潮となり、大いに盛り上がりを見せました。特に今年は「Google Play」が台北ゲームショウに参加して、いくつかの「Google Play」未発表のゲームを公開しており、会場では最新の拡張現実機能 (AR)の『Tango』と、バーチャルリアリティ(VR)プラットフォームである『Daydream』も体験することができました。



バーチャルリアリティの全てを体験 台湾独自開発のゲームを世界に発信

昨年のVR市場を取り巻いた熱気は2017年も引き続き継続しており、長年に渡ってVRに注力している「宏達電子」(HTC)はブースを拡大して出展し、多数のHTC Viveを設置してVRゲーム体験をユーザーに提供しました。「鈊象電子」(International Games System)もVRゲーム《OverTake》を初めてお披露目し、体験プレイをしてくれたユーザーに毎日先着で限定レーシングカーモデルをプレゼントしました。

15カ国からの52ものチームによって構成された「INDIE HOUSE独立ゲームゾーン」(Indie teams)にもインディーズゲームチームがVRゲームを多数展示。出展作品の中には、台湾「Oh!WHATif」チームのアクションシューティングゲーム《BattleSky VR》、日本「CENOTE」のシューティングゲーム《Shadow Shooter》、韓国「HandMade Game」のパズルゲーム《CRANGA!: Harbor Frenzy》、香港「FIGHT 4DREAM」のアクションゲーム《VR M》などが名を連ねました。

 



ネットワーク技術の最新トレンドを捉える ライブ動画配信によるトーナメントを開催

ライブ動画配信が流行していることから、台北ゲームショウの5日間でもtwitch公式プラットフォームにおいてライブ動画を生放送されました。各ゲームメーカーも台湾の有名な芸能人を台北ゲームショウ会場に多く招待してきて、ユーザーと近い距離で交流を図りました。

例えば、今回初めて出展したソーシャルソフトである《Huboo》は「Dinter」を招待してファンとの対抗戦を開催し、世界的に有名なMMORPG《Black Desert》はライブ動画配信で人気の「MiSTakE」を会場に招き、ファンと共に実況を楽しみました。「Ubisoft」の《For Honor》も人気実況者を招待してブースでトーナメントを開催し、《モンスターストライク 》は有名なYouTuberを司会進行役として招待して、ユーザーと共にゲームに挑戦しました。

 


台湾は人口2300万人の小さな国ではありますが、海に面した島国であることからオープンな性格を持ち、様々な国からのゲーム感受性が高いといえます。そうした意味で、VRが注目を集めて世界的な話題になる過程の中で、台北ゲームショウは国際的な指標として影響をもつともいえます。VRゲームの開発から活用まで、台湾は様々な発展の可能性を秘めています。

その中でも、PlayStationは台湾では一定の固定ユーザーを持っており、次第にPS VRはユーザーに最も受け入れられたハードとなりました。台湾メーカー「宏達電子」(HTC)も最新のネットワーク技術によってHTC VIVEというVR機器を開発しました。今年の台北ゲームショウには世界各国から様々なVRコンテンツや、VRの活用について展示され、今年のテーマである「ゲームで時間も空間も越えていく 」のとおり、次なる世代のゲーム革命の到来が期待されます。