KLab、16年12月期は売上高6%減、営業益42%減と減収減益に 主力の『スクフェス』や『ブレソル』は好調な推移 外注費や業務委託費が増加

KLab<3656>は、2月10日、2016年12月期の連結決算を発表、売上高195億6600万円(前々期比6.3%減)、営業利益12億7400万円(同42.0%減)、経常利益8億3000万円(同56.7%減)、当期純損益8億1400万円の赤字(同7億円の黒字)となった。
 

主なタイトルごとの状況は以下の通り。

・『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』
スクールアイドルユニット「Aqours」の正式参加を含む2016年7月の大型アップデート以降、TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に連動したキャンペーンやユーザー数全世界3000万人突破記念に伴うセット販売、その他商材の投入により、好調な売上を計上した。

・『BLEACH Brave Souls』
日本語版は、配信1周年記念キャンペーンおよび人気キャラクターの提供が好評だった。2016年1月にリリースしたグローバル版も、人気キャラクターの提供その他商材の投入により、各国でセールスランキングを伸ばしており、日本語版を上回る売上を計上した。

・『テイルズ オブ アスタリア』(配信はバンダイナムコエンターテインメント)
配信2周年記念キャンペーンやほかの人気ゲームタイトルとのコラボレーション施策、その他商材の投入により、好調な売上を計上した。

・『天空のクラフトフリート』
2016年10月に大型アップデートを実施し、ほかの人気コンテンツとのコラボレーション施策、その他商材の投入により、好調な売上を計上した。

費用面については、ゲーム開発にかかる労務費が減少したほか、ゲーム事業の売上高の減少に伴い使用料及び支払手数料が減少した。一方でゲーム開発支援金およびイベント事業関連費用を計上したことに伴い、外注費及び業務委託費が増加した。また、販売管理費については、人件費の削減のほか、広告宣伝費や試作費が減少した。

なお、『パズルワンダーランド』及び『Age of Empires: World Domination」の減損処理、オフショア開発拠点(KLab Cyscorpions, Inc.)の整理損、投資有価証券評価損などにより、特別損失約13億円を計上した。

2017年12月通期の予想は、幅を持たせたレンジ予想で開示しており、売上高が175億~225億円(前期比10.7%減~14.8%増)、営業利益6億~29億円(同52.9%減~127.5%増)、経常利益は4億5000万~27億5000万円(同45.8%減~231.1%増)、当期純利益1億6000万~17億5000万円(同119.7%~315.0%増)の見込み。
 

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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