ネクソン、16年12月期は売上高3%減、営業利益34%減に…ウォン、元、米ドルの為替レート下落が響く 中国でPC向け『アラド戦記』が好調

ネクソン<3659>は、2月10日、2016年12月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1831億2800万円(前々期比3.8%減)、営業利益406億6100万円(同34.7%減)、最終利益201億3300万円(同63.5%減)となった。
 

同社事業における主要外貨の韓国ウォン、中国元、および米国ドルなどの対円為替レートが前年同期比で下落したことによる為替の悪影響が大きく、前年同期比で売上収益は減少した。中国では、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』 (Dungeon&Fighter)向けに第3四半期連結会計期間より継続して行った国慶節アップデート(9月)や当第4四半期連結会計期間に実施した冬季アップデート(12月)を含む主要アップデートがユーザーの好評を博し、アイテム販売などが好調だった。しかし、為替の影響により売上収益は減少した。

韓国は、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー』(MapleStory)や『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)が好調であったこと及び、前第4四半期にリリースした『HIT』や当第4半期にリリースした『メイプルストーリーM』 (MapleStory M)及び『三國志曹操伝 Online』(Sangokushi Sousouden Online)などのモバイルゲームからの寄与により堅調に推移しましたが、為替の影響により
売上収益は前年同期比で減少した。

費用面では、第1四半期にビッグ・ヒュージ・ゲームズ・インクを完全子会社化したことにより、第2四半期にリリースした『ドミネーションズ』 (Dominations)に係るロイヤリティ費用の認識が不要になったこと及び為替の影響により、対前年同期でロイヤリティ費用が減少した。

主な地域セグメント別の状況は以下の通り。

①日本
売上収益は154億2500万円(前々期比25.7%減)、セグメント損益は37億9100万円の赤字(前々期19億2900万円の赤字)となった。PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。

②韓国
売上収益1531億5200万円(同0.4%増)、セグメント利益は745億7000万円(同5.5%増)となった。PCオンラインゲームの売上収益は、『メイプルストーリー』 や『アラド戦記』などの主要コンテンツアップデートやアイテム販売が好調であったものの、為替の影響により減少した。一方で、第4四半期にリリースした『HIT』及び『メイプルストーリーM』や『三國志曹操伝 Online』を含む新規タイトルのリリースなどにより、モバイルゲームの売上収益は増加した。

なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。当連結会計年度は、中国における主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』 の旧正月アップデート(1月)及び国慶節アップデート(9月)を含む主要アップデートがユーザーの好評を博し、アイテム販売などが好調だった。

③中国
売上収益は45億2800万円(同10.8%増)、セグメント利益は30億9500万円(同41.4%増)となった。中国では、既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入の増加により増収増益となった。

なお、2017年12月期通期の予想は現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。第1四半期の業績予想のみを開示しており、売上収益624億4900万円~671億2900万円(前年同期比8.6%~16.8%増)、営業利益303億4600万円~347億6300万円(同719.5~838.8%減)、最終利益269億1600万円~306億3400万円の見込み。

 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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