ジャパンディスプレイ、高透過透明カラーディスプレイを開発 ARでの利用に期待も


 
ジャパンディスプレイ<6740>、は、本日(2月13日)、従来の透明ディスプレイに比べ非常に高い透過率80%の4.0型透明カラーディスプレイを開発したと発表した。

本開発品は、日本電信電話とパナソニックが共同で開発中の「透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末」に採用され、2017年2月16~17日開催のNTT R&Dフォーラム2017※1に出展される予定だという。

<以下、プレスリリースより>

本開発品では、当社の独自の技術を導入することにより、従来のカラー液晶ディスプレイに必須であったカラーフィルターおよび偏光板を取り除くことで、有機ELを使った透明ディスプレイと比較し、1.8倍(当社調べ)の透過率80%を実現することができました。

このような高い透過率は、拡張現実 (Augmented Reality, AR)※2 等のデジタルコンテンツと現実世界を同時にクリアーに表示し、一体感のある表現が可能となります。当社では、このような表現の魅力を活かし、ショーウィンドーを使った広告、教育、車載用途など新しいディスプレイの使い方を想定しております。

今後、本技術を中~大型のディスプレイにも展開しながら、2018年度以降の量産開始を目指しております。

※1 NTT R&Dフォーラム2017:https://labevent.ecl.ntt.co.jp/forum2017/info/ 別ウィンドウ
※2 AR(拡張現実)とは、現実世界の情景に、コンピューターグラフィック等の情報を加えユーザーの視覚体験を拡張する技術及びシステムの総称


■開発品の概略仕様
画面サイズ:4.0型
画素数:300(横)×360(縦)
精細度:117ppi
最大表示色:1677万色
透過率:80%