【ゲーム関連企業の決算まとめ(速報版)】10~12月期決算を発表した主なゲーム関連企業37社

2016年12月に四半期・期末を迎えたゲーム関連企業の決算発表を一覧としてまとめた。並び方は50音順となっている。決算発表の詳細は、その企業の決算短信や決算説明会資料などを参照してほしい。

なお、決算期恒例のまとめ記事はあらためて後日掲載する予定だ。
 

■アエリア、今期は6億円の営業黒字を見込む


アエリア<3758>は、2月15日、2016年12月期の連結決算を発表、売上高59億600万円(前々期比41.1%増)と大幅な増収を達成したものの、営業損益15億9600万円の赤字(前期6億1200万円の赤字)、経常損益14億2000万円の赤字(同3億8800万円の赤字)、当期純損益21億4700万円の赤字(同7億7800万円の赤字)となった。

なお、2017年12月期通期の連結業績予想は、売上高67億円(前期比13.4%増)、営業利益6億円、経常利益7億円、最終利益5億円の見込み。


■アカツキ、売上高、利益とも従来予想のレンジ上限よりも上ブレ


アカツキ<3932>は、2月13日、2017年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。従来予想は売上高も利益も幅を持たせたレンジ予想で開示していたが、売上高105億円(従来予想80億~90億円)、営業利益40億円(同20億~30億円)、経常利益39億円(同19億~29億円)、当期純利益26億円(同12~19億円)といずれもレンジの上限を上回る見通しとなった。

また、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高76億4300万円(前年同期比94.7%増)、営業利益31億5900万円(同2.1倍)、経常利益30億7100万円(同2.2倍)、四半期純利益21億5100万円(同3.3倍)となった。
 
 

■アクセルマーク、1Qは4200万円の営業黒字に転換


アクセルマーク<3624>は、2月7日、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を発表、売上高10億3300万円(前々期比65.2%増)、営業利益4200万円(前年同期1700万円の赤字)、経常利益4400万円(同1700万円の赤字)、四半期純利益4000万円(同3300万円の赤字)と黒字転換を達成した。

なお、同社は2017年9月通期の業績予想は非開示とし、第2四半期の業績予想のみを開示。第2四半期は売上高20億7300万円(前年同期比64.9%増)、営業利益2400万円、経常利益2400万円、四半期純損益2000万円の見込みとしている。
 
 

■イグニス、費用先行で1Q営業は63%減に


イグニス<3689>は、2月13日、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を発表、売上高14億1600万円(前年同期比7.2%増)、営業利益1億4800万円(同63.7%減)、経常利益1億3600万円(同66.5%減)、四半期純利益6700万円(同70.7%減)と増収ながら大幅な減益での着地となった。

なお、2017年9月期通期の連結業績予想は、合理的な業績予想の算定が困難であるため、通期の売上高予想のみを開示。従来予想から変更なく、売上高60億円(前期比7.4%増)を見込んでいる。
 
 

■Aiming、4Qは1.2億円の営業黒字に転換


Aiming<3911>は、2月14日、2016年12月期の連結を発表し、売上高96億8900万円(前の期比20.3%減)、営業損益3億1000万円の赤字(前の期28億8300万円の黒字)、経常損益3億4900万円の赤字(同28億5300万円の黒字)、最終損益5億5100万円の赤字(同19億0700万円の黒字)だった。

2017年12月期の見通しは非開示。第1四半期の業績予想を開示しており、売上高20億3700万円(前年同期比13.9%減)、営業損益2億3900万円の赤字、経常損益2億3100万円の赤字、最終損益2億1900万円の赤字を見込む。
 
 

■エクストリーム、17年3月期の利益予想を大幅上方修正


エクストリーム<6033>は、2月14日、2017年3月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を3億2600万円から4億3300万円、経常利益を3億2700万円から4億3400万円、最終利益を2億1000万円から2億7700万円にそれぞれ上方修正した。売上高については34億4100万円と変わらず。従来予想からの修正率は、営業利益が32.8%増、経常利益が32.7%増、最終利益が31.9%増となる。

なお、同時に発表した第3四半期(16年4~12月)の決算は、売上高24億2700万円、営業利益3億4400万円、経常利益3億4500万円、最終利益2億1800万円だった。


■enish、タイトル売却で減収も赤字幅は縮小


enish<3667>は、2月14日、2016年12月期の連結決算を発表し、売上高49億7000万円(前の期比9.3%減)、営業損益3億6100万円の赤字(前の期9億6400万円の赤字)、経常損益4億0100万円の赤字(同10億0400万円の赤字)、最終損益3億4000万円の赤字(同14億4700万円の赤字)となり、減収・赤字幅縮小となった。

なお、2017年12月期の業績見通しは非開示。ソーシャルアプリ事業を取り巻く環境の変化が激しく、信頼性の高い業績予想を算出することが困難であるため、と説明している。
 
 

■オルトプラス、1Qは増収、赤字幅縮小に


オルトプラス<3672>は、2月9日、第1四半期(10~12月)の連結決算を発表し、売上高7億3100万円(前年同期比18.6%増)、営業損益6600万円の赤字(同2億2500万円の赤字)、経常損益3100万円の赤字(同2億2800万円の赤字)、最終損益1億2900万円の赤字(同2億4500万円の赤字)となり、増収・赤字幅縮小となった。

2017年9月通期の予想は非開示。合理的な業績予想の算定ができないため、としている。
 
 

■カプコン、主力2タイトルのリリースを4Qに控える


カプコン<9697>は、2月1日、第3四半期(16年4~12月)の連結決算を発表し、売上高535億円(前年同期比6.2%減)、営業利益51億円(同51.7%減)、経常利益41億円(同61.0%減)、最終利益27億円(同60.6%減)だった。

なお、2017年3月期通期の業績予想は、従来予想から変更なく、売上高850億円(前期比10.4%増)、営業利益136億円(同13.1%増)、経常利益133億円(同17.2%増)、当期純利益90億円(同16.2%増)の見込み。
 


■カヤック、主力3サービスがすべて伸長


カヤック<3904>は、2月14日、2016年12月期の連結決算を発表し、売上高54億9700万円(前の期比48.4%増)、営業利益6億4300万円(同63.7%増)、経常利益6億8700万円(同73.6%増)、最終利益4億7700万円(同82.7%増)だった。

2017年12月期は、売上高66億円(前期比20.1%増)、営業利益8億円(同24.4%増)、経常利益8億3000万円(同20.8%増)、最終利益5億5000万円(同15.2%増)を見込む。
 
 

■ガーラ、『Arcane』貢献でスマホアプリの売上が全体の57%に


ガーラ<4777>は、2月10日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高5億3100万円(前年同期比48.5%増)、営業損益3億5400万円の赤字(前年同期3億9000万円の赤字)、経常損益3億6600万円の赤字(同3億9200万円の赤字)、四半期純損益3億5100万円の赤字(同4億1500万円の赤字)と増収、赤字幅縮小となった。

なお、2017年3月期の業績予想については非開示。スマートフォンアプリ事業において、アプリの開発やダウンロード配信が予定通りに進まない可能性や、配信開始後の課金収入の予測が極めて困難であることなどを主な理由としてあげている。


■ガンホー、『パズドラ』の売り上げ減少で減収減益


ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、2月2日、2016年12月期の連結決算を発表し、売上高1124億円(前年同期比27.1%減)、営業利益460億円(同36.4%減)、経常利益460億円(同36.5%減)、最終利益279億円(同35.7%減)と大幅な減益での着地となった。主力ゲームである「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)」の売上高が減少したことが主な要因だ。

第4四半期(10-12月)の連結は、売上高250億円(前四半期比QonQ3.6%減)、営業利益95億円(同3.6%減)、経常利益99億円(同2.1%増)、最終利益47億円(同25.8%減)だった。
 
 

■KLab、減損・海外拠点整理損などで8億円の最終赤字


KLab<3656>は、2月10日、2016年12月期の連結決算を発表、売上高195億6600万円(前々期比6.3%減)、営業利益12億7400万円(同42.0%減)、経常利益8億3000万円(同56.7%減)、当期純損益8億1400万円の赤字(同7億円の黒字)となった。

2017年12月通期の予想は、幅を持たせたレンジ予想で開示しており、売上高が175億~225億円(前期比10.7%減~14.8%増)、営業利益6億~29億円(同52.9%減~127.5%増)、経常利益は4億5000万~27億5000万円(同45.8%減~231.1%増)、当期純利益1億6000万~17億5000万円(同119.7%~315.0%増)の見込み。
 
 

■グリー、QonQで4年ぶりの増収を達成


グリー<3632>は、2月2日、第2四半期(16年7~12月)の連結決算を発表し、売上高302億円(前年同期比19.2%減)、営業利益40億円(同51.8%減)、経常利益63億円(同25.6%減)、最終利益127億円(同157.3%増)と最終利益が大きく伸びた。

第2四半期(10~12月期)の業績を見ると、売上高153億円(前四半期比QonQ4.4%増)、営業利益15億円(同10.4%減)、経常利益37億円(同11.9%増)、最終利益18億円(同89.4%減)だった。QonQでは4年ぶりの増収となったが、ネイティブゲームが貢献したとのこと。営業減益となった要因については、広告宣伝費や、タイトル取得に伴う償却費などが発生したため。

2017年の通期の業績予想は非開示。第3四半期(16年7~17年3月)は、売上高456億円(前期比15.9%減)、営業利益52億円(同56.7%減)、経常利益75億円(同32.4%減)、最終利益130億円(同104.1%増)を見込む。
 
 

■クルーズ、コマース事業が過去最高の四半期売上を記録


クルーズ<2138>は、2月10日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高233億8900万円(前年同期比13.6%増)、営業利益18億5700万円(同20.5%増)、経常利益18億9500万円(同22.2%増)、四半期純利益30億6800万円(同3.4倍)となった。

なお、2017年3月期通期の業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないとし、非開示としている。
 
 

■コーエーテクモHD、複数のタイトルの発売時期延期で減益に


コーエーテクモホールディングス<3635>は、1月30日、第3四半期(16年4~12月)の連結を発表し、売上高241億円(前年同期比7.3%増)、営業利益34億円(同11.1%減)、経常利益79億円(同16.2%減)、最終利益59億円(同12.3%減)だった。

2017年3月期は、売上高420億円(前期比9.6%増)、営業利益115億円(同3.9%増)、経常利益160億円(同1.6%増)、最終利益110億円(同1.3%増)と増収増益を見込む。
 
 

■コナミHD、通期営業益は250億円→360億円に上ブレ


コナミホールディングス<9766>は、1月31日、2017年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想2100億円から2250億円(増減率7.1%増)、営業利益は同250億円から360億円(同44.0%増)、税引前利益は同240億円から360億円(同45.8%増)、最終利益は同150億円から240億円(同60.0%増)にそれぞれ修正された。

また、同日発表した2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算(IFRS)は、売上高1639億円(前年同期比8.5%減)、営業利益295億円(同69.8%増)、税引前利益288億円(同68.4%増)、最終利益206億円(同3.2倍)となった。
 
 

■コロプラ、大幅減収減益となるも期初計画は上回る


コロプラ<3668>は、2月1日、第1四半期(16年10~12月期)の連結を発表し、売上高144億円(前年同期比12.4%減)、営業利益36億円(同48.8%減)、経常利益41億円(同42.2%減)、最終利益27億円(同36.9%減)と大幅な減益での着地となった(前年同期は単体のため、前年同期比との比較は参考値)。

前四半期(16年~9月期)と比較すると、売上高が38.5%減、営業利益が41.2%減、経常利益が32.5%減、最終利益が54.6%減となる。四半期別の売上高と営業利益の推移は以下のとおり。

2017年9月期は、売上高550億円(前期比35.1%減)、営業利益110億円(同65.5%減)、経常利益110億円(同64.8%減)、最終利益75億円(同63.8%減)を見込む。従来予想からは変更なし。
 
 

■サイバーエージェント、動画事業の先行投資で大幅減益に


サイバーエージェント<4751>は、1月26日、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を発表、売上高865億円(前年同期比16.9%増)、営業利益63億円(同51.1%減)、経常利益59億円(同53.7%減)、四半期純利益13億円(同77.6%減)と増収ながら大幅な減益となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比1.1%増と微増ながら営業利益は同50.5%増、経常利益は同67.5%増と大幅な増益となった。なお、四半期純利益は同78.9%減となっている。

なお、2017年9月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高3600億円(前期比15.9%増)、営業利益280億円(同23.9%減)、経常利益267億円(同24.5%減)、当期純利益100億円(同26.5%減)と増収減益の見込み。
 
 

■スクエニHD、『FFXV』発売などでデジタルエンタテインメント事業の売上高は32%増


スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、2月6日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高1900億円(前年同期比24.4%増)、営業利益214億円(同9.7%減)、経常利益220億円(同8.9%減)、最終利益170億円(同26.0%増)となった。

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高2500億~2700億円(前期比16.8~26.1%増)、営業利益270億~330億円(同3.8~26.8%増)、経常利益270億~330億円(同6.6~30.3%増)、最終利益170億~210億円(同14.5%減~5.6%増)と幅を持たせたレンジ予想を開示している。
 
 

■セガサミーHD、スマホゲームの収益が大きく改善


セガサミーホールディングス<6460>は、2月6日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高2857億円(前年同期比16.6%増)、営業利益350億円(同2.8倍)、経常利益353億円(同2.7倍)、四半期純利益365億円(同5.6倍)となった。

なお、2017年3月期通期の予想は、売上高3730億円(前年同期比7.2%増)、営業利益280億円(同58.9%増)、経常利益270億円(同64.06倍)、四半期純利益300億円(同5.5倍)の見込み。
 
 

■DeNA、4Qのキュレーションは売上ゼロの予想


ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2月8日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1087億円(前年同期比0.0%増)、営業利益186億円(同27.1%増)、最終利益288億円(同3.4倍)となった。

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、売上収益1400億円(前期比2.6%減)、営業利益209億円(同5.5%増)、最終利益284億円(同2.5倍)の見込み。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(10~12月)は、売上収益が前四半期比15.8%減、営業利益は同56.2%減となった。ただしこれはプロ野球がシーズンオフに入ったことによる季節要因によるところが大きい。むしろ気になるのは、第4四半期期間(1~3月)の予想で、こちらは売上収益が同2.9%減、営業利益は同35.0%減となっている。おそらく、これまで順調に成長してきたキュレーションプラットフォーム事業の売上をゼロとして予想してる影響が出ているものと思われる。
 
 

■ドリコム、営業益は5.1億円の黒字に転換


ドリコム<3793>は、2月3日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高56億7600万円(前年同期比16.1%増)、営業利益5億1400万円(前年同期3億1900万円の赤字)、経常利益4億5000万円(同3億2200万円の赤字)、四半期純利益4億1700万円(同6億8900万円の赤字)と大幅な黒字転換での着地となった。

なお、2017年3月期の連結業績予想は、売上高79億円(前年同期比20.9%増)、営業利益6億7000万円(黒字転換)、経常利益5億6000万円(黒字転換)、当期純利益5億円(黒字転換)の見込み。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(10~12月)の売上高は前四半期比37.5%増の22億7300万円、営業利益は同16.2%増の1億5100万円、経常利益は同30.3%増の1億2900万円、四半期純利益は同3.9倍の2億4600万円となった。四半期純利益が膨らんでいるのは、投資有価証券売却に伴う特別利益をこの第3四半期で計上したため。

また、通期予想から算出した第4四半期期間(1~3月)の予想は、売上高が前四半期比2.2%減の22億2400万円、営業利益は同3.3%増の1億5600万円、経常利益は同14.7%減の1億1000万円、四半期純利益は同66.3%減の8300万円の見込みとなっている。
 
 

■日本一ソフト、パッケージ事業は国内外全14タイトルを発売


日本一ソフトウェア<3851>は、2月10日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高24億7500万円(前年同期比10.4%減)、営業利益2億2800万円(同43.8%減)、経常利益2億4800万円(同41.0%減)、四半期純利益5900万円(同71.7%減)となった。

なお、2017年3月通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高31億円(前期比15.9%減)、営業利益1億7900万円(同57.9%減)、経常利益1億8000万円(同54.2%減)当期純利益1億3100万円(同39.9%減)の見込み。


■日本ファルコム、期中に製品部門の新作投入なし


日本ファルコム<3723>は、2月9日、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の決算(非連結)を発表、売上高2億8600万円(前年同期比15.9%減)、営業利益1億4700万円(同2.2%減)、経常利益1億4900万円(同1.8%減)、四半期純利益1億800万円(同1.4%増)となった。

2017年9月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高18億円(前期比22.9%増)、営業利益7億5000万円(同28.4%増)、経常利益7億5000円(同28.3%増)、当期純利益5億円(同29.2%増)の見込み。
 

■任天堂、17年3月期予想を再修正


任天堂<7974>は、1月31日、2017年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の4700億円を据え置いたものの、営業利益は同300億円から200億円(同33.3%減)に下方修正された。一方で、経常利益は同100億円から300億円(同3.0倍)、四半期純利益は同500億円から900億円(同80.0%増)に上方修正となった。なお、同社は昨年10月26日にも業績予想の修正を実施している。

また、同日発表した2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高3111億円(前年同期比26.9%減)、営業利益263億円(同38.1%減)、経常利益491億円字(同11.2%減)、四半期純利益1029億円(前年同期比2.5倍)となった。第2四半期までの営業・経常赤字から両利益は黒字転換を果たした。
 

■ネクソン、4Qは日本国内の売上収益がV字回復


ネクソン<3659>は、2月10日、2016年12月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1831億2800万円(前々期比3.8%減)、営業利益406億6100万円(同34.7%減)、最終利益201億3300万円(同63.5%減)となった。

なお、2017年12月期通期の予想は現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。第1四半期の業績予想のみを開示しており、売上収益624億4900万円~671億2900万円(前年同期比8.6%~16.8%増)、営業利益303億4600万円~347億6300万円(同719.5~838.8%減)、最終利益269億1600万円~306億3400万円の見込み。


■バンナムHD、3Qは営業益32%増


バンダイナムコホールディングス<7832>は、2月7日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高4591億円(前年同期比8.0%増)、営業利益616億円(同32.9%増)、経常利益605億円(同28.3%増)、四半期純利益465億円(同34.3%増)と大幅増益を達成した。

なお、2017年3月期通期の予想については、第2四半期決算発表時の修正予想から変更なく、売上高5900億円(前期比2.5%増)、営業利益570億円(同14.8%増)、経常利益570億円(同12.3%増)、当期純利益390億円(同12.8%増)の見込み。
 
 

■フリュー、ゲーム事業は来期に向けた開発投資先行


フリュー<6238>は、2月13日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高185億5700円(前年同期比1.2%増)、営業利益35億5700万円(同15.3%増)、経常利益35億4600万円(同15.3%増)、四半期純利益24億2000万円(同18.7%増)と増収増益で着地した。

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、8月10日に発表した修正予想から変更なく、売上高253億7600万円(前期比5.0%増)、営業利益40億3200万円(同10.4%増)、経常利益40億円(同9.1%増)、当期純利益27億7700万円(同12.7%増)の見込み。
 

■ベクター、3Qは赤字幅縮小


ベクター<2656>は、1月25日、第3四半期累計(2016年4~12月)の決算を発表し、営業収益11億3700万円(前年同期比で変わらず)、営業損益5600万円の赤字(前年同期9900万円の赤字)、経常損益4600万円の赤字(同9800万円の赤字)、最終損益1億3600万円の赤字(同9900万円の赤字)だった。

続く2017年3月通期は、売上収益14億6000万円(前期比6.1%減)、営業損益8800万円の赤字、経常損益7800万円の赤字、最終損益1億6800万円の赤字を見込む。
 

■ボルテージ、通期業績予想を大幅下方修正


ボルテージ<3639>は、2月8日、2017年6月期通期の連結業績予想の下方修正を発表、売上高は従来予想113億円から95億円(増減率15.9%減)、営業利益は同6億円から1億5000万円(同75.0%減)、経常利益は同6億円から1億5000万円(同75.0%減)、四半期純利益は同3億4000万円から1000万円(同97.1%減)といずれも下ブレする見通しとなった。

また、同日発表した2017年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算は、売上高47億7500万円(前年同期比15.5%減)、営業利益8900万円(同58.3%減)、経常利益1億1500万円(同42.9%減)、四半期純利益4400万円(同55.3%減)となった。
 
 

■マイネット、16年12月期は最終利益8.8億円の黒字


マイネット<3928>は、2月13日、2016年12月期の連結決算を発表、売上高68億100万円、営業利益5億円、経常利益4億1000万円、最終利益8億8200万円となった(今期が初の連結のため、前年同期との比較はなし)。なお、第3四半期決算の発表時に未定と修正する前に業績予想では売上高60億円、営業利益3億円、経常利益2億9000万円、最終利益2億円としていた。

なお、2017年12月期通期の予想については、スマートフォンゲーム市場を取り巻く環境が大きく変わろうとしており、同社グループはそれを好機として積極的にM&Aを行っていくことを予定しているため、通期およ及び四半期業績予想の合理的な予想数値を算出することが困難とし、開示を控えるとしている。
 

■マーベラス、QonQではオンライン事業も増収増益


マーベラス<7844>は、1月31日、2017年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高216億3600万円(前年同期比10.7%減)、営業利益38億2100万円(同3.8%減)、経常利益39億1700万円(同0.6%減)、四半期純利益28億2000万円(同4.8%減)と減収減益で着地した。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比27.1%増の86億3700万円、営業利益は同3.6倍の25億400万円と大幅な増収増益となった。また、累計では減収減益となっているオンライン事業もQonQでは、売上高が同19.1%増の42億700万円、営業利益が同4.0倍の15億3300万円となっている。前述の『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の新機能の実装、3周年イベントの実施など数々の施策は、この四半期にしっかりと成果を発揮していることが見て取れる。

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高340億円(前期比6.9%増)、営業利益60億円(同10.7%増)、経常利益58億5000万円(同11.9%増)、当期純利益41億5000万円(同15.2%増)の見込み。
 
 

■ミクシィ、3QはQonQで営業益57%増とV字回復


ミクシィ<2121>は、2月9日、第3四半期累計(4~12月)の連結を発表し、売上高1429億円(前年同期比4.9%減)、営業利益565億円(同16.0%減)、経常利益560億円(同16.3%減)、最終利益388億円(同11.7%減)と減収減益だった。

一方、第3四半期(16年10~12月)の業績は売上高563億円(前四半期比43.2%増)、営業利益222億円(同57.0%増)、経常利益222億円(同60.9%増)、最終利益157億円(同69.7%増)と大幅な増益となった。2016年にはいって減収減益で推移していたが、業績はV字回復となった。

なお、2017年3月通期は、売上高2060億円(前期比1.3%減)、営業利益860億円(同9.5%減)、経常利益860億円(同9.3%減)、最終利益590億円(同3.3%減)を見込む。従来予想から上方修正している。
 
 

■モバファク、『駅メモ!』が業績拡大をけん引


モバイルファクトリー<3912>は、2016年12月期の連結決算を発表し、売上高20億7200万円(前の期比18.3%増)、営業利益6億1100万円(同94.6%増)、経常利益6億1100万円(同100.0%増)、最終利益4億1100万円(同122.2%増)だった。従来予想の売上高19億7100万円、営業利益5億2000万円、経常利益5億2100万円、最終利益3億4000万円を上回っての着地となった。

続く2017年12月期は、売上高24億8600万円(前期比20.0%増)、営業利益7億6100万円(同24.6%増)、経常利益7億4700万円(同22.2%増)、最終利益5億1600万円を見込む。
 


■モブキャスト、ブラウザゲームと海外売上高が縮小し20%減収


モブキャスト<3664>は、2月9日、2016年12月期の連結決算を発表し、売上高30億9700万円(前の期比20.9%減)、営業損益2億2200万円の赤字(前年同期4億4500万円の赤字)、経常損益2億3400万円の赤字(同4億7100万円の赤字)、最終損益3億3300万円の赤字(同16億5800万円の赤字)だった。

第4四半期(10-12月)の数字は、売上高7億4700万円(前四半期比QonQ5.1%増)、営業損益9400万円の赤字(前四半期は7700万円の赤字)、経常損益7900万円の赤字(同6900万円の赤字)、最終損益6400万円の赤字(同7000万円の赤字)だった。
 


■LINE、最終利益は75億円の黒字に大幅黒字転換


LINE<3938>は、1月25日、2016年12月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1407億円(前年同期比16.9%増)、営業利益198億円(前年同期19億円の黒字)、最終利益75億円(同75億円の赤字)となり、増収・黒字転換での着地となった。

なお、同社はスマートフォンなどのモバイルアプリケーション市場は国内外で急激に変化しているため、不確実性が存在しており、精緻な業績予想を策定することが困難とし、2017年12月期の連結業績予想は非開示。第1四半期(1~3月)の売上収益は、広告の順調な成長が売上収益の成長をけん引し、前年同期比で増収となる見込みだという。また、サービスの拡充及び採用活動により営業費用の増加を見込んでいるが、引き続き、営業黒字は達成することができる見通しとしている。