【ビデオリサーチ調査】TVCM出稿量はスマホゲームの利用時間に影響大…年末年始の「グランブルーファンタジー」が14倍、「SHADOWVERSE」が26倍に

ビデオリサーチは、2月8日、年末年始(12月26日~1月8日)のテレビCMと行動との関係についての調査結果を発表した。年末年始にテレビCM出稿量の多かったスマートフォンゲームのアプリの利用履歴を見ていくと、利用時間が上昇する傾向が見られたという。

同社によると、年末年始のテレビCMの出稿状況を見ると、「ギガモンスター」や「Y!モバイル」などのCMを出稿した「ソフトバンク」が出稿量で第1位だったが、2位、3位には、Cygames、バンダイナムコエンタ-テインメントと、スマートフォンゲームアプリの出稿が目立ったのも特徴だったという。また記憶に残っているCMについてアンケートをとったところ、6位にはスマートフォンゲームが入ったそうだ。

そこで、同社では、スマートフォンゲームの利用には変化があったかどうかも検証している。Cygamesの「グランブルーファンタジー」「SHADOWVERSE」を例に『VR CUBICデータ』から年末年始のアプリ利用時間を確認したところ、「グランブルーファンタジー」は1ヶ月前より約14倍、「SHADOWVERSE」では約26倍に利用時間が増加したという。年末年始の出稿量を1ヶ月前と比較すると、「グランブルーファンタジー」は約3.3倍、「SHADOWVERSE」では約10.6倍と年末年始に出稿量がかなり増加していた。

アプリの利用時間を見てみると出稿が減った1月後半になると2タイトルのアプリ利用時間も少なくなり、年末年始に利用の山ができていると指摘した。それと比較としてテレビでのプロモーションのなかった「Pokémon GO」の利用時間を見てみると11月から年末年始以降減少傾向にある。

年末年始の休みでスマートフォンの利用時間が増えたことや、インターネット広告、ゲーム上でのキャンペーンが作用した可能性があるとしつつ、Cygamesの2つのタイトルはテレビCMの効果を受け、年末年始に利用時間が増加したと推察されると結論づけた。テレビCMが多く出稿されることで生活者の記憶に残り行動につながる。改めてテレビCMの出稿とその効果が垣間見える結果となった、とコメントしている。