アサツーDK、ゴンゾの不適切な取引で関係者の処分を発表 いわかぜファンドに損害補償を請求、状況によっては訴訟も

アサツー ディ・ケイは、2月20日、連結子会社ゴンゾの買収以前の不適切な会計処理に関し、いわかぜ1号投資事業有限責任組合(いわかぜファンド)に公開買付応募契約の表明保証違反に基づく補償請求損害賠償を行なうと発表した。訴訟外での解決が難しい場合には訴訟の提起も行なう考え。同時に、問題の責任を明確にするため、石川真一郎社長の月額基本報酬30%の返上と、取締役副社長の勝村良一氏と根本慎太郎氏に解任または辞任の処分を行うことも決定した。

ゴンゾは、アサツー ディ・ケイに買収された後、買収以前の会計処理が不適切に行われていた疑いが発覚し、過年度決算の訂正を行なうとともに、これまで特別調査委員会を組織して内容の調査を行なってきた。

なお、2011年4月から2016年3月までの決算訂正による影響の総額は以下のとおり。

売上高 ▲14億9600万円
営業利益 ▲19億1100万円
経常利益 ▲18億1100万円
最終利益 ▲18億1100万円
純資産額 ▲15億6300万円