東大発ベンチャーのH2L、第三者割当増資で2億円の資金調達 触感型のVR向けコントローラ開発とその事業展開に充当


東大発ベンチャーであるH2Lは、本日(2月23日)、環境エネルギー投資、ソニーのコーポレートベンチャーキャピタルであるSony Innovation Fundを引受先とする第三者割当増資により、総額2億円の資金調達を実施したと発表した。

同社はこれまで研究者向けに、コンピュータで人間の手指を制御する機能的電気刺激キットPossessedHandを製品化。VR/AR向けに応用したUnlimitedHandを開発を行っている。

調達した資金は、「UnlimitedHand」のシリーズの開発と事業展開の本格化に充当する、と説明している。
 

UnlimitedHandは腕に巻いた装置に内蔵されたモーションセンサと筋変位センサにより、ユーザの手の動きをゲームに入力する。

また、装置に内蔵された機能的電気刺激* により、ユーザの手の筋肉を収縮させてユーザに擬似的な触感を与えることもできるという。

これまでのゲームコントローラはボタンを押すタイプが主流だったが、VRやARゲームにおいては、直感的な操作ができないという問題があった。しかしUnlimitedHandは、腕に巻くだけでユーザの手指とゲーム内のキャラクタの手指とを連動させ、ユーザは擬似的な触感も感じることができる。

これによって手でゲーム内のキャラクタを撫でたり、銃の反動を感じたりするなど、新しいユーザ体験を提供するとのこと。
 

■引受先の概要(50音順)

EEIスマートエナジー投資事業有限責任組合
本社:東京都品川区
無限責任組合員 株式会社環境エネルギー投資
代表取締役社長 河村 修一郎

環境エネルギー分野に特化したVC として、リスクマネーの提供にとどまらず、ベンチャーの起業及び成長を後押しし、ベンチャー企業の創業・経営経験のあるメンバーを中心に様々な支援を行っている。

主な投資領域は、スマートハウス/グリーンビル分野、太陽光・太陽熱/蓄電池・燃料電池/次世代照明・次世代空調等の需要サイド分野、次世代自動車インフラ/サービス・グリーン物流分野、ホームネットワーク・グリーンIT 分野等。

Sony Innovation Fund

2016年7月にソニー株式会社が設立。AIやロボティクスを始めとした今後ソニーが注力する事業領域において、優れた外部の研究者やスタートアップなどとの協業を従来以上にグローバルに推進し、また、グループ内リソースを活用した投資先の事業成長支援などを通じて、よりオープンなエコシステムの創出を目指している。


■H2L株式会社について

2012年7月設立。米TIME誌「Best 50 Inventions 2011」に選出された発明、PossessedHandと、TechCrunch Disrupt SF 2015にて発表されたUnlimitedHandを主な製品として、遠隔地に触覚を伝える技術の研究開発を行っています。

H2Lは、手の動作を検出する技術と触感を伝える技術の研究開発を積み重ねています。H2Lは、国際的なピッチコンテストであるTechCrunch Disrupt Startup Battlefieldに選出された最初の日本企業です。

2016年には、ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」が主催する、スタートアップを対象としたビジネスプラン・コンペティション「Sony - Startup Switch」の第1回にて優勝いたしました。


■会社概要

社名:H2L株式会社
代表取締役:岩崎健一郎
所在地:東京都江東区青海2-7-4 the SOHO 1304
資本金:105,350,000円
事業内容:VR、ARを用いたゲームや観光などのエンターテインメントに係る事業
URL:http://h2l.jp
 
 

公式サイト