ソニーと東京大学 「ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)学」を始動 人間の能力を拡張させるテクノロジー開拓へ


ソニー<6758>と東京大学は、次世代を牽引する技術系人材の育成と強化を目的として、新たな学問領域となる、「ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)学」を東京大学大学院情報学環において2017年4月より推進すること発表した。

ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)とは、東京大学大学院情報学環教授でソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の副所長でもある暦本純一が提唱するコンセプトで、人間と一体化して、人間の能力を拡張させるテクノロジーを開拓していくというものだ。

拡張する能力の範囲は、知覚能力・認知能力・身体能力・存在感や身体システム(健康)まで幅広く、これまでに、視線を認識するウェアラブルコンピュータ、ドローンやロボットによる体外離脱視点を用いたトレーニング支援、人間の体験をウェアラブルセンサーやネットワークにより他の人間と共有・接続する人間=人間接続型テレプレゼンスなどの研究を行ってきた。

ヒューマンオーグメンテーションはまた、人間とテクノロジー・AIが一体化し、時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化しあう、IoA(Internet of Abilities:能力のインターネット)という未来社会基盤の構築を視野に入れた、最先端の研究を体系化していく学問領域となる。


■寄付講座概要
寄付講座名称
和名)ヒューマンオーグメンテーション学(ソニー寄付講座)
英名) Human Augmentation (endowed chair by Sony)
寄付講座開設期間(予定)
2017年4月1日~2020年3月31日(3ヵ年度)
寄付講座担当教員(予定)
特任准教授 味八木 崇
寄付及び講座創設先
国立大学法人 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
寄付及び寄付講座創設元
ソニー株式会社