任天堂の決算説明資料からスマートデバイスビジネスについての内容を抜粋…『マリオラン』は1.5億DLが視野に 今後は年2~3タイトルを継続リリース

任天堂<7974>は、4月28日、決算説明会資料を公開した。今回はその中からスマートデバイスビジネスについて取り上げた部分を紹介したい。

2017年3月期は、スマートデバイスビジネスの取り組みを本格化させた最初の年で、課金の仕組みや配信開始後のサービス運営、既存ビジネスとの相乗効果などの試行錯誤の中で、今後のビジネス拡大のための手ごたえが得られた年になったという。



■『スーパーマリオラン』
『Super Mario Run(スーパーマリオラン)』は昨年12月にiOS版、今年3月にAndroid版の配信を開始した。まもなく、iOS版とAndroid版をあわせて1億5000万ダウンロードに到達する見通しとのこと。本タイトルは、165の国と地域で配信を行っており、日米欧以外の地域のユーザーにも広くダウンロード
されているという。

本タイトルでは、無料で遊び始め、一度1200円を支払うとすべてのコンテンツを遊び続けることができるという課金の仕組みを採用した。無料で長く遊び続けいるユーザーがいる一方で、徐々に購入者数も増えているとのことだ。



また、Android版の配信に合わせたアップデートにより、無料で遊べる範囲を拡大したという。



■『ファイアーエムブレム ヒーローズ』
本年2月には、『Fire Emblem Heroes(ファイアーエムブレム ヒーローズ)』を配信開始した。本タイトルは、ランダム型アイテム提供方式を採用しておりお、ユーザーの信頼関係を大切にし、納得感のある形で支払ってもらえるよう心がけているとしている。結果的に、ビジネス面においても、満足のいく売上水準に到達しているとのことだ。



■今後の展望
スマートデバイス事業は、これまで通り、「任天堂IPに触れる人口の最大化」「スマートデバイス事業単体での収益化」「ゲーム専用機事業との相乗効果」を基本方針として展開し、新規のスマートデバイス向けアプリを、年に2~3タイトル程度継続的にリリースしていく計画としている。

現在は、『どうぶつの森』が開発中であることが明らかとなっているが、このほかにも今期は新作が1~2タイトルリリースされるもようだ。




 
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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