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【インタビュー】女性向けコンテンツとカプセルユニット型のホテルとのコラボレーション!?…異色のコラボの謎を徹底分析

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先日Social Game Infoでは、サイバードのタイトル『イケメン戦国◆時をかける恋』と、東京銀座にあるカプセル型ホテルBAY HOTELとのコラボレーションのレポートを掲載した。

【イベント】大好きな戦国武将に添い寝ができる…!? 『イケメン戦国◆時をかける恋』×東京銀座 BAY HOTEL コラボレーションレポート



こちらのコラボレーションでは、女性専用客室の限定7ユニット内が『イケメン戦国◆時をかける恋』に登場する戦国武将で装飾されるほか、宿泊した人のみ回すことができるガチャ、「イケメン戦国足湯」の設置、コラボフード「イケ麺」の提供などを行っていた。こちらのコラボレーションユニット、予約開始日から大人気で開始の20分後には満室、さらに追加された日程も5分で満室となり大人気なイベントとなった。

場所問わずBAY HOTELでは、様々な女性向けコンテンツとのコラボレーションを実施している。昨年2016年の5月には、『あんさんぶるスターズ!』とのコラボレーションを秋葉原BAY HOTELにて実施。同じく9月には『KING OF PRISM』とのコラボレーション、今年2月には『ツキウタ。』を原作とする2.5次元ダンスライブ『ツキステ。』とのコラボレーションを東京銀座 BAY HOTELにて開催している。

ホテルコラボという点に関してはエンターテイメントコンテンツにおいてあまり珍しくはなく、様々なキャラクター、コンテンツが実施しているであろう。だが、BAY HOTELはすべていわゆるカプセルユニット型のホテルとなっており、利用ユーザーが比較的男性が多いと言われている同様の施設での、女性向けコラボレーションはかなり珍しい取り組みなのではないだろうか。

そんなわけで、本稿ではこのBAY HOTELを運営しているCVSベイエリア<2687>を取材し、どんな経緯でユニットカプセルホテルでのコラボレーションの実施に踏み切ったのか、今後の展開等のお話を伺うことができたので、そのレポートを掲載する。
 

■「コミケ最後の大手サークル」ローソン国際展示場駅前店運営からホテルの経営まで幅広く展開


BAY HOTELを運営しているCVSベイエリアという会社は、1981年に街のコンビニ加盟店としてスタート、大手コンビニチェーンとは異なった、量(店舗数)よりも質(1店舗の売上高)を重視した直営店方式による店舗展開を実施している。

同社の運営しているコンビニは、エンターテイメントコンテンツととても縁が深い。夏冬に国際展示場で開催されるコミックマーケット参加者は大いにお世話になっているであろうローソン国際展示場駅前店。こちらも同社が運営し、イベントにより店内の売場変更や特設の売場を作成し、対応、コミケに対しては臨戦体制を整え、全国の猛者達を迎え入れる。

さらに、秋葉原周辺にも店舗を展開。神田三丁目店では、スクウェア・エニックスのタイトル『ドラゴンクエスト』のラッピング店舗「ドラクエローソン」の運営、神田明神店では、『ラブライブ!』や『アイドルマスター シンデレラガールズ』、AKB48グループとのコラボ企画も実施した。

そういった取り組みの中、普通の部屋のビジネスホテルを開業、そののち、新規事業としてユニット型のカプセルホテルを開業、2015年にはユニット型宿泊施設の1号店「東京銀座BAY HOTEL」を開業し、2016年5月には女性宿泊者限定のユニット型宿泊施設「秋葉原BAY HOTEL」をオープンさせた。
 

■男性おたくが集まる秋葉原に、女性宿泊者限定宿泊施設をオープン


2016年5月にオープンとなった「秋葉原BAY HOTEL 」は、先述の通り女性宿泊者限定の宿泊施設となっている。同施設は名前の通り秋葉原に位置しているが、秋葉原のイメージとしてはアニメ・ゲームが好きな男性の街というイメージだ。



女性、アニメ・ゲーム等のコンテンツを好きな方と想定すると、思い浮かぶ地名は池袋、中野といった地名だろう。両方とも女性向けのコンテンツショップが多く存在し、もはや聖地といっても過言ではない。だが、CVSベイエリアは女性宿泊者限定宿泊施設を秋葉原にオープン。先述した通り、秋葉原に訪れるのは男性が多い。アニメ・ゲームの専門ショップや、電気パーツ、メイド喫茶や、地下アイドルが活動するライブハウスなどが軒を連ねている。同社はここで、訪れる男性客ではなく秋葉原で働く人たちに注目した。秋葉原で働くのは女性が意外にも多いのだ。男性が群がるのは女性、それはいつの時代も変わらない。これらのお店で働いているのは半数以上が女性なのだ。そんな秋葉原で働く女性、23時過ぎまで仕事をすると終電で自宅に帰れなくなることが多々あるという。そういった人たちはマクドナルドで朝まで突っ伏して始発で帰る、といった流れがあったらしい。秋葉原を訪れる人だけでなく、ここで働いている人が使えるホテルとしての需要を見込んで「秋葉原BAY HOTEL 」をオープンするにいたる。



同年8月には「秋葉原BAY HOTEL 」にとって追い風とも言える、アニメイトによる女性向けコンテンツ専門店舗「アニメイト ガールズステーション」が秋葉原にオープン。秋葉原に訪れるアニメ・ゲームが好きな女性がさらに広がり、「秋葉原BAY HOTEL 」の需要も高まることとなる。
 

■女性ユーザーのコミュニティ…口コミ、SNSでの拡散が鍵


そのように施設数を増やすBAY HOTEL。『あんスタ!』をはじめとした、女性向けコンテンツとのコラボレーションを展開。ここにはどんな意図があったのだろうか?敢えて女性にターゲットを絞ったのはどのような理由があるのだろうか?

通常宿泊客には旅行やビジネスといった目的があり、それに応じてホテルを探すことが多い。コンテンツが好きな女性は目的のために宿泊費を節約したいという人が多く存在する。だが、当たり前の話であるが安全だけども宿泊にかかる費用は抑えたい。広告宣伝費として、TVCMをたくさん流せば多くの人に知ってもらうことは可能だし、もちろんコンテンツが好きな女性にも届くだろう。だが、それには莫大な費用がかかってしまう。そこで、敢えてターゲットを絞り、コンテンツとのコラボレーションを実施することで、コンテンツのイベントに合わせての宿泊、そして認知拡大が見込める。



また、女性は社交的だ。ホテル内にあるスペースでも、コラボレーション時期には宿泊者同士でコンテンツの会話に花が咲く。ここで仲良くなり、Twitter等のSNSでつながるといったことが多々起こるようだ。ホテルとして場所の提供と一定のサービスを保っていれば、彼女達は、自分が良いと思ったものを友達に勧める傾向がある。そういったコミュニティの形成からの情報の拡散、認知の拡大を図れるようだ。



週末、ゴールデンウィーク、夏休み等はともかく、平日、梅雨の時期、イベントがあまり開催されていない時は、やはり客足は遠のき、ホテルにとっては厳しい状態となる。そういうのも補完するためにコラボレーションを実施し、コンテンツのユーザーの囲い込みと、情報発信を狙って行っているようだ。

もちろんホテルの稼働率、売り上げといった点は大事な要素ではあるが、コラボレーションによって売り上げを上げることを狙うのではなく、広報宣伝といった観点で行っているようだ。

ここで一つ疑問が浮かぶ。せっかく男性が多く利用する宿泊施設、さらに男性向けのコンテンツもたくさん溢れているのであれば、男性向けのコラボレーションを行うのがいいのではないか、という点だ。ここは、男女の性質の違いが問題になってくるようだ。ホテルで他の宿泊客と仲良くし、コミュニティを作るのは少ないという。女性と違い、男性は自分の持つ有益な情報を流すということはあまりしないようだ。
 

■ブルーオーシャン広がるホテルとコンテンツのコラボレーション


昨今、特にスマートフォンゲームタイトルに顕著に現れているのがリリース前からの積極的なプロモーションだ。各社、各タイトルが、リリース前からキャラクターをアピールするために様々な施策を打ち出してはいるが、ある程度パターン化してきている。最近多いのは、コラボレーションカフェやカラオケでのコラボレーションルームだろう。

そんな中でBAY HOTELのコラボレーションは異色を放ちつつも大きな成果をあげている。比較的安価でユーザーに提供ができ、がっつりと作品の世界観に浸らせることができるこの企画、現在このような取り組みを行っているところは少ない。それには様々な理由がある。

まず一つに、カプセルユニット型ホテルに限らず宿泊施設を開業するには大きなハードルがある。旅館業法ではホテルを開業するにあたり、各自治体の許可が必要になる。全くホテル業を行っていない会社が参入するにあたり、例えばコラボレーション特化型のホテルを作ろうとした時にその許可が大きな壁になる。ある程度のホテル業の実績がないと自治体からの許可が降りないのだ。CVSベイエリアは先述の通り2009年秋にビジネスホテルを開業しており、比較的許可が降りやすい状態となっている。

仮に現在ホテルを営業している会社が新規にコラボレーションを行うにも、ハードルが存在する。各版権会社との調整だ。スマートフォンゲームでも、関わってくる会社が1社とは限らない。アニメになると制作委員会、原作版権元、様々なところとの調整が必要になり、大変な労力が必要となってくる。同社では、先ほど述べた通り様々な形でコンビニストアを展開、コンテンツに沿った店舗運営や、コラボレーションを実施している実績とノウハウがあるというわけだ。
 

■ターゲティングが限定されたコンテンツとのコラボレーション


同社の今後の展開としては、やはりユーザーがある程度限定された女性向けコンテンツとのコラボレーションを図っていくという。この1年ほどの実績から、一般受けする、日本人なら誰でも知っているタイトルとのコラボレーションは、同社の施設の規模からすると向いておらず、どちらかというと、ニッチなコンテンツのほうがコミュニティの形成がしやすい。

具体的なコンテンツとしては、女性向けのアニメ、先にコラボレーションを行った『イケメン戦国』のような武将モノとのコラボレーション、また、夏・秋にリリースされる予定のスマートフォンゲームとの展開を考えているそうだ。

また、今まで扱ったコンテンツのファン層も重要と考え、継続的にリバイバルコラボ展開も合わせて行っていく予定だ。新作ムービーが6月より公開予定の『KING OF PRISM』とのコラボレーションのリバイバル開催も発表されている。



様々な女性向けコンテンツがリリースされ、マンネリ化してきたプロモーション施策において、CVSベイエリアのこのコラボレーションは一石を投じることになるのだろうか。コラボレーション先、そして同社の手腕に期待したい。


■関連サイト

 

【BAY HOTEL Group
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