【イベント】第18回 Japan Expoプレス発表会の様子をレポート…アニメの巨匠やピカチュウ、人気2.5次元ミュージカルなどが登場予定!


SEFA EVENT(セファ イベント)は、7月6日から9日までの4日間、フランス・パリのノール・ヴィルパントにてヨーロッパ最大の日本カルチャー発信イベント「第18回 Japan Expo」を開催する。

Japan Expoは、日本文化の多様性を発信するフェスティバルで、マンガ、アニメ、ゲームをはじめとした日本特有の文化を、ヨーロッパに発信する祭典で、昨年の2016年は23万人以上を動員している。

5月24日には、3年ぶりとなるJapan Expoのプレス発表会が東京にて開催された。このプレス発表会では、第18回 Japan Expoで実施予定のイベントの概要や、日本からのゲスト出演者の発表がされた。

本稿ではその様子をお伝えする。
 

■日本アニメ100周年をお祝いする特別企画「Anime100」


壇上には、Japan Expoの設立者でありJTS Groupの最高経営責任者であり副代表のトマ・シルデ氏が登場。第18回 Japan Expoの実施内容を説明した。

第18回 Japan Expoでは、日本のアニメ100周年を祝う特別企画「Anime100」を実施する。1917年、現存する最古のアニメーションフィルム「なまくら刀」が、幸内純一氏によって制作され、100年後、日本のアニメは世界を魅了することになる。フランスでは70年代、「Goldorak(邦題:UFO ロボ グレンダイザー)」が放送され一大センセ ーションを巻き起こす。当時の若者は衝撃を受け、アニメに夢中になり、アニメファンは 次第にアニメから漫画、そして日本の文化にも興味を持つようになり、Japan Expoもこの流れに沿って 発展を遂げてきたという。フランスでは様々な分野で活躍する著名人が、日本のアニメに影響を受けていると紹介された。



「Anime100」では、100年間で制作された膨大な数のアニメの中から、100作品を取り上げた大規模展示を行う。80作品は、Japan Expoとアニメのスペシャリストたちにより1917年から1999 年の、大ヒット作や革新的な作品が選ばれ、残りの20作品は一般投票によって選ばれている。展示は600m2にも及ぶ展示スペース似て行われ、ジオラマや関連グッズ、フランス未公開アニメの映写等行う。



また、日本からアニメにまつわるゲストが多数渡仏する。まず、「Anime100」の名誉顧問として、アニメーションプロデューサーの丸山正雄氏の名前が挙げられた。丸山氏は会場にも登場。「日本とフランスの間で、日本のニメーションがどのように展開していくかを見守っていきたい。」とした。

その他に特別招待ゲストとして、下記の方々の名前が挙げられた。

・野田卓雄 (アニメーター)代表作:『カムイの剣』
・須田正己 (アニメーター・キャラクターデザイナー)代表作:『北斗の拳』 
・友永和秀(アニメーター)代表作:『ルパン三世 Part IV』 
・大倉雅彦(アニメーター)代表作:『マップス』
・小林七郎 (アニメーション美術監督) 代表作:『タッチ』、『うる星やつら』
・和田卓也 (アニメーション監督) 代表作:『あしたのジョー2』
・羽原信義 (アニメーション監督) 代表作:『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』
・山本沙代 (アニメーション監督) 代表作:『ユーリ!!! on ICE』
・神山健治 (監督)代表作:『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』監督
・櫻井圭記 (シナリオライター・プロデューサー) 代表作:『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
・竹内孝次 (東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)

また、ジブリ作品等の有名アニメのコスプレショーや、「Anime100」に関するトークショー、ゲームやクイズ大会なども実施予定だ。



 

■J-MUSICや2.5次元ミュージカル、お笑い等、様々な日本のカルチャーを紹介!




ここで、新発表として劇場版アニメ『ポケットモンスター キミにきめた!』世界先行試写会を会期中に開催することが発表された。この舞台挨拶には、監督の湯山邦彦氏、声優であり、主題歌を歌う松本梨香さん、そしてピカチュウが登場する。プレス発表会にもピカチュウが駆けつけた。



また、初の実施化である映画『鋼の錬金術師』の予告編が上映された。






第18回 Japan Expoでは、様々な日本のカルチャーを紹介する。



ゲストとして、漫画『死神と銀の騎士』の漫画家イロノ氏、『ニューダンガンロンパV3』ゲームクリエイターの小高 和剛氏が登場。それぞれトークショーやサイン会を行う。



また、「ONE PIECE」「攻殻機動隊」パネル展示も実施。



さらに、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY」シリーズ30周年を記念し、パネル展示、および100台のゲーム機を設置し試遊も行える。



J-MUSICの専用ステージも用意。会場内で各種イベントや、ショー、ファンとの交流の場を用意する。アーティストでは、

・EPIC STAR 
・THE HOOPERS 
・kukatachii
・MAGIC OF LiFE 
・MONOEYES 
・notall
・suga/es 
・UMI☆KUUN
・杏仁ショーケストラ 
・カミツキ 
・虎の子ラミー 
・虹のコンキスタドール 
・ブレイク☆スルー 
・わーすた

などが参加。日本で人気のアーティストから、未来を切り開くアーティスト(各種コンテストから選出)が渡仏し、フランスにてパフォーマンスを行う。





また、ミュージカルのステージも用意。女性に大人気のゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』をミュージカルにした、ミュージカル『刀剣乱舞』〜阿津賀志山異聞〜のメンバーが登場し、数曲パフォーマンスを行う予定だという。ミュージカル『刀剣乱舞』のメンバーがヨーロッパでパフォーマンスするのは、このJapan Expoが初めてとなる。



その他にも、お笑い芸人の鉄拳さんによるお笑いショーや、東京力車による会場でのパフォーマンスも予定している。



さらに、Japan Expoを訪れた人への日本旅行のアピールとして、日本のご当地キャラクターの登場や、日本の地方都市の紹介等も行う。



プレス説明会の最後にシルデ氏は、「18回目のJapan Expoを、日本のアニメーションに捧げられることをとても嬉しく思っています。10年前には想像できないほど、ヨーロッパ中から日本の文化に触れようとJapan Expoの会場にたくさんの方々が来てくれます。」とした。また、来年2019年はJapan Expoの20周年となることを紹介し、プレス説明会を締めた。