カドカワ、純粋持株会社体制に移行 ファミ通などゲーム情報ポータルは新設子会社が承継、濵村弘一氏が社長に就任へ

カドカワ<9468>は、5月25日、純粋持株会社体制に移行するとともに、カドカワの展開していた「ゲーム情報ポータル事業」を分割し、新設子会社(会社名は未定)に承継させることを明らかにした。新設子会社は、7月3日に設立する予定。

ゲーム情報ポータル事業は、KADOKAWAが持つ「週刊ファミ通」や「ファミ通.com」などのゲームメディアと、ドワンゴが持つ「niconico」のゲーム実況におけるゲームユーザーの一大コミュニティなどを活用した新規事業を立ち上げる目的で始まった。

グループ内のリソースとノウハウを集めて、企画・開発・サービス面での強化を進めてきた結果、eスポーツジャンルにおいては、ドワンゴ主催の大型イベント「闘会議」での各種eスポーツ大会を主催し、また、3月には「Shadowverse Rise of Bahamut~ファミ通CUP2017~」に特別協賛するなど国内のeスポーツジャンルへの取り組みを行っている。

また、新たな取り組みとして行なった編集部制作による生放送配信では、人気のゲーム実況者、eスポーツプレイヤーなどを起用したゲーム情報に特化したチャンネルサービスを順次立ち上げ、それらのチャンネル会員数も順調な伸びを見せるなど、着実に成果が出ているという。

なお、新設会社の代表取締役には、濵村弘一氏が就任する。浜村氏は、カドカワの取締役を6月22日付で退任し、カドカワ執行役員ゲーム情報ポータル事業本部長と兼任することになる。