【速報】エイチーム、通期業績予想を上方修正…『ヴァルコネ』など既存タイトル好調で『ガルトラ』苦戦をカバー 四半期売上高は100億円に迫る(グラフ追加・追記)

エイチーム<3662>は、6月9日、2017年7月期通期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想320億円から340億円(増減率6.3%増)、営業利益は同33億円から38億円(同15.2%増)、経常利益は同32億5000万円から38億3000万円(同17.8%増)、当期純利益は同21億5000万円から25億円(同16.3%増)に修正された。
 

エンターテインメント事業において、『ヴァルキリーコネクト』や『ユニゾンリーグ』など既存タイトルが好調に推移し、売上・利益ともに計画を上回る推移となった。ただし、2016年12月にリリースした新作『放課後ガールズトライブ』は低調で、その売り上げは期初計画を下回り、広告宣伝費は一部未消化となった。なお、利益の修正幅が大きいのはその広告宣伝費の一部未消化も大きく影響している。

また、同日発表された第3四半期累計(8~4月)の連結決算は、売上高251億9000万円(前年同期比55.4%増)、営業利益27億7000万円(同89.2%増)、経常利益28億900万円(同2.0倍)、四半期純利益18億3800万円(同2.3倍)と大幅な増収増益を達成した。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高141億7700万円(前年同期比62.9%増)、セグメント利益25億4900万円(同60.3%増)
ゲームアプリは、既存ゲームにおいて、2014年12月にリリースした『ユニゾンリーグ』およびび2016年6月にリリースした『ヴァルキリーコネクト』が国内外ともに好調に推移し、過去最高のセグメント売上・利益を達成した。

②ライフスタイルサポート事業…売上高95億9600万円(同43.7%増)、セグメント利益14億1200万円(同16.6%増)
引越し関連事業、自動車関連事業、ブライダル関連事業、金融メディア事業は日々のサイトの改善、プロモーション活動などにより培ったノウハウやブランディング戦略が奏功し、さらに繁忙期需要増がけん引役となり、順調に利用者を増やし、総じて過去最高の売上を達成した。

③EC事業…売上高14億1700万円(同71.0%増)、セグメント損益1億4600万円の赤字(前年同期1億2900万円の赤字)
ウェブサイトのユーザビリティの向上などを進めながら、引き続きフルフィルメントの強化に注力しており、事業規模が順調に拡大し、売上高が前年同期比で大幅に増加した。

■QonQでも大幅増収増益 四半期売上高は100億円に迫り、各利益項目は10億円の大台乗せ
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比21.6%増の99億700万円、営業利益は同2.3倍の17億4800万円、経常利益は同2.2倍の17億3800万円、四半期純利益は同2.2倍の11億6200万円となった。売上高は100億円の大台に肉薄し、各利益項目はいずれも10億円の大台に乗せた格好となっている。第2四半期に引き続き、『ヴァルキリーコネクト』の海外展開の拡大などが業績をけん引したものと思われる。
 

なお、2017年7月期通期の連結業績予想は、前述の通り上方修正されており、前期比では売上高が48.0%増、営業利益は71.7%増、経常利益は82.8%増、当期純利益は93.4%増の見込み。
 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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