DeNA子会社が決算公告を発表…ペロリ16億円の最終赤字、iemo3億円の赤字と苦戦 ロボットタクシーやDeNAライフサイエンスも先行投資続く

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>の子会社の一部がこの日(7月3日)付けの『官報』に2017年3月期の「決算公告」を掲載した。DeNAの新規事業を展開する子会社の業績が多い。

昨年末に問題となったキュレーションサイトを展開する子会社は軒並み苦戦した。iemoの最終損益は3億2600万円の赤字(前の期は5500万円の赤字)、ペロリの最終損益は16億7600万円の赤字(同3億6500万円の赤字)、Find Travelの最終利益は1700万円(同3400万円)となった。
 


また、ロボットタクシーが4億8600万円の最終赤字だった。同社は、自動運転技術を使った新しい交通サービスの提供を目指しており、現状ではまだ先行投資段階といったところだろう。遺伝子検査サービス「MYCODE」を展開するDeNAライフサイエンスは9700万円の赤字だった。
 


住友商事との合弁で、健康レコメンデーションメディア「KenCoM(ケンコム)」の運営を中心とした各種ヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケアは2億8400万円の赤字だった。
 


このほか、Preferred Networksの合弁企業PFDeNAが100万円の赤字だった。同社は、DeNAが多彩なインターネットサービスの運営を通じて蓄積してきた様々なデータや複数事業領域での経験と、PFNのAI技術、特にディープラーニングに関する広範囲な知見や最先端の技術を組み合わせ、企業向けソリューションや消費者向けサービスを提供していくという。
 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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