【SPAJAM2017】トークセッションをレポート 最優秀賞者が語るシリコンバレーツアーの魅力 AppleやGoogleにプレゼンした経験は大きな成長機会



現在開催中のスマートフォンアプリのハッカソンイベント「スマートフォンアプリジャム2017」(SPAJAM 2017)でオープニングを飾るトークセッションが行われたので、その模様をレポートしておこう。トークセッションには、SPAJAM2017実行委員長の村上臣氏(ヤフー)、及川卓也氏(フリーランス 技術アドバイザー)、千代田まどか氏(マイクロソフト)、そして、前回SPAJAM2016の優勝チームのメンバーだったテリー氏が参加した(4人は本選の審査員)。アドリブなしで行なったとのことで、予想外の展開になることが多く、たびたび会場は笑いに包まれた。

まず、SPAJAMの最優秀賞の目玉賞品であるシリコンバレーツアーについての話から始まった。テリー氏は、3泊4日で行き、有名企業を訪問したが、ただ視察するだけでなく、AppleやFacebookやGoogle、Niantic、Dropboxなど名だたる企業に訪問し、アイディアのプレゼンを行なった。全員英語は話せなかったが、台本を覚えて必死にプレゼンを行い、先方からも感情表現豊かなりアクションとともにフィードバックをもらえ、大きな成長の機会になったと語った。
 


テリー氏の報告を受けて、及川氏は、ここまで有名な企業のトップが時間を空けて実際に会ってくれるケースは非常に稀で、「ものすごいこと」とコメントした。シリコンバレーツアーと銘打ったイベントには受付に行っただけで、誰にも会えずに終わり、というケースが少なくないという。実際に会ってくれるのは、単に挨拶するだけでなく、何か面白いものをもってくるというモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)のこれまでの活動によるところが大きいと指摘した。
 


シリコンバレーでは、開発者や技術者だけでなく、スタートアップのエコシステムができあがっているという。ベンチャーキャピタルやエンジェル、メンターとのマッチングができるようになっていたり、いいノウハウの共有などが行われたりするという。村上氏は、日本でも起業経験者が増えて層が厚くなり、こうした仕組みができつつあるが、インナーサークルに入れない起業家は不利になると懸念しているという。これはシリコンバレーも同様で、現地のイベントなどに積極的に参加する努力が求められる。

また、参加者へのアドバイスとして、村上氏は「こんなことはありませんか?」で始まる定型的なプレゼンが多いと指摘した。「ハッカソンあるある」ではあるが、似た始まりであるうえ、全く共感できないものものが多く、そこを見直してほしいとした。及川氏は問題へのアプローチ方法など「こうくるか」という意外性が必要とコメントした。始めに思いついたアイディアに固執してしまうが、それを因数分解してどんな価値があるのか、本当に問題を解決するのかを考えることで本当にいいアイディアになるという。
 


他方、「こんなことありませんか?」には肯定的な立場という千代田氏は、Windows10の顔認証のプレゼンを例にあげ、当事者意識を持っていることが大切と述べた。例えば、「Windows 10に顔でログインできる機能が追加されました」ではなく、「Windows helloでパスワードを覚える必要がなくなりました。上司からパスワードを聞かれることがなくなります」と、聞いている人がどんなことに困っているかを考えて話すことが重要と話した。
 


 
(編集部 木村英彦)

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