ぴあ、ホール・劇場の運営事業に本格的に参入…2020年春に1万人規模の大型アリーナを開業

ぴあ<4337>は、ホール・劇場の運営事業に本格的に着手する。三菱地所が所有する横浜市西区みなとみらい(38 街区)の土地を借り受け、収容客数1万人規模の大型コンサートアリーナを建設する。2017年12月に着工し、2020年春の開業を目指す。初期投資額は100億円だが、自己資金と借入金でまかなう。

民間企業の単独主導による1万人規模のアリーナ建設と運営は、国内でも初めての事例となるが、民間ならではの視点から音楽業界のニーズを丁寧にくみ取り、コンサートを観る側と演じる側の双方にとって、その環境や使い勝手を最適化した、新しいタイプの音楽アリーナを目指すという。また、運営・管理はぴあが担い、周辺の様々な集客施設、エンタテインメント関連企業、横浜市とも連携する。

ぴあ総研の調査によると、音楽ライブ・エンタテインメント市場規模はこの5年で約2倍に成長しているが、その一方で、東京五輪を控えてホール・会場不足が社会問題化し、その需要を支えきれない状況が生じているという。こうした業界の懸案に向き合い、今回のアリーナ建設をはじめ、社業を通じた社会的課題の解決に貢献していきたい、としている。