アクセルマーク、第3四半期は14%増収・2億円の営業損失…新作ゲームの開発費が先行発生、スマホアドネットワーク「ADroute」は順調に拡大【追記】

アクセルマーク<3624>は、8月1日、第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算を発表し、売上高が前年同期比14.6%増の25億8700万円、営業損益が2億0100万円の赤字(前年同期は1000万円の黒字)、経常損益が2億0700万円の赤字(同500万円の黒字)、最終損益が2億1500万円の赤字(同1100万円の赤字)だった。先日の修正した業績予想に沿った着地だった。

 


同社では、主力のゲーム事業で開発を進めているゲームタイトルの費用が引き続き先行して発生しているため、と説明している。セグメント別の状況は以下のとおり。


■モバイルゲーム事業
売上高14億2200万円(同37.6%増)、セグメント損失5000万円の赤字(前年同期は1億1500万円の赤字)だった。「ワールドクロスサーガ」(「ワクサガ」)スマホ版では1周年記念イベントやコラボイベントなどの各種施策を実施した。また「ワクサガ」PC版のサービスをDMMで開始したことに加え、「ワクサガ」海外版を香港・台湾・マカオにおいて配信許諾先より本格サービスを開始した。「キングダム」については、各種イベントの実施により、引き続き堅調に推移しているとのこと。先述の事情により赤字だった。


■広告事業
売上高11億6200万円(同17.9%増)、セグメント利益3800万円(同73.0%増)あった。スマートフォン向けアドネットワークサービス「ADroute」では広告表現の一つであるインフィード広告の展開やリターゲティング広告の機能強化を図ったことにより売上高が伸長した。また、「ADroute」での広告運用のノウハウを活かしたトレーディングデスクなどの新規サービスの展開を行っており、リソースの再配分など社内体制の整備を進めてきた。年度末の広告需要期が過ぎたこともあり、前四半期比では減収減益だが、前年同期比では業績が伸びた。


 

■2017年9月通期の見通し


2017年9月通期は、売上高33億3200万円(前期比4.1%増)、営業損益2億6700万円の赤字、経常損益2億8500万円の赤字、最終損益2億9400万円を見込む。

 



【追記】
第3四半期(4-6月期)の業績を見ると、売上高7億6200万円(前四半期比17.5%減)、営業損益1億8100万円の赤字(前四半期6200万円の赤字)、経常損益1億8400万円の赤字(同6700万円の赤字)、最終損益1億8400万円の赤字(同7100万円の赤字)と減収赤字幅拡大となった。四半期ごとの売上高と営業利益の推移は以下のとおり。

 

続く第4四半期は、売上高6億1300万円(同19.6%減)、営業損益6600万円の赤字、経常損益7800万円の赤字、最終損益7900万円の赤字を見込む。
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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