グリー<3632>の田中良和社長は、この日(8月3日)の決算説明会で、IPタイトルについての考え方について、コアなユーザーの有無や、人気・知名度なども重要な要素だが、原作者と一緒にゲーム開発ができるかどうか、協力が得られるかどうかを重視していると明かした。またレベニューシェアなどでの料率の悪い作品も避けているという。
第4四半期における新作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~』では原作者である大森藤ノ氏による完全監修のオリジナルストーリーが魅力となっている。また『戦姫絶唱シンフォギア XD UNLIMITED』でもアニメとのメディアミックス展開が行われている。いずれも原作サイドとの協力関係にあるからこそできるものだ。
なお、グリーでは、2018年6月期は合計6タイトルの開発パイプラインがあるという。そのうち、IPタイトルが5タイトルで、上・下の内訳は上期が1本、下期が4本となる。ただし、この数字については、開発承認を受けたものだけであり、新しく開発承認が出た段階で追加される可能性がある。
現在開発中の『WILD ARMS(ワイルドアームズ)』については「順調に進んでいる。リリース時期についてはパブリッシャーであるフォワードワークスから発表されるが、原作者の方々と一緒に開発を進めており、非常に盛り上がってきている。いいモノができあがってきているという手応えはある」(取締役執行役員の荒木英士氏)とのこと。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632