ボルテージ、17年6月期は売上高と営業益が下ブレ…基幹シリーズのIPタイトル不調や新シリーズ・実験作の不調が響く 23四半期ぶりの売上高20億円割れ(グラフ追加・追記)

ボルテージ<3639>は、8月14日、2017年6月期の連結決算を発表、売上高88億2000万円(前々期比21.4%減)、営業利益1億4100万円(同73.4%減)、経常利益1億5800万円(同67.5%減)、当期純利益2400万円(同88.5%減)となった。

業績予想対比では、売上高は7.2%、営業利益は6.0%のともに下ブレに終わったものの、経常利益は5.3%、当期純利益は140.0%の上ブレでの着地となった。
 


基幹シリーズは、「F2P シリーズ」において、OS系PF向けに好調なタイトルがあったものの、名作IPタイトルの不調があったことなどにより、計画を若干下回った。新シリーズおよび実験作は、主に「シークシリーズ」「男性向けサスペンスシリーズ」が計画を下回って推移し、全体として計画を下回った。そのため、売上高が計画対比で未達となり、減収の影響が営業利益にも響いた。

一方、経常利益以降については、円安による為替差益を計上した結果、予想を上回った。さらに投資有価証券を売却したことで特別利益が発生したことも当期純利益に影響している。

各事業区分別の実績は以下の通り。

・基幹シリーズ
主に「F2Pシリーズ」のソーシャル専業PF向けと「P2Pシリーズ」のOS系PF向けの減少が続き、売上高63億5000万円(前々期比27.6%減)となった。

・新シリーズ
「L10Nシリーズ」において一部のF2Pタイトルが好調だった一方、新規のP2Pタイトルが不調だったことや、「シークドラマシリーズ」の不調により、売上高17億6400万円(同22.6%減)となった。

・実験作・その他
「男性向けサスペンスシリーズ」「P2P DRAGONシリーズ」の拡大及び「パズルアクションゲームシリーズ」の積み上げにより、売上高7億500万円(同319.6%増)となった。

■四半期ベースで23四半期ぶりの売上高20億円割れに
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比5.7%減の19億6300万円と2011年6月期の第1四半期(7~9月)以来、23四半期ぶりとなる20億円割れとなった。一方、各利益項目は、営業利益が1億6200万円(前四半期1億1000万円の赤字)、経常利益8400万円(同4100万円の赤字)、四半期純利益3700万円(同3700万円の赤字)と黒字転換を達成した。
 

なお、2018年6月期通期の連結業績予想については、売上高100億円(前期比13.4%増)、営業利益3億円(同2.1倍)、経常利益3億円(同89.0%増)、当期純利益1億9000万円(同7.8倍)の見込み。
 

 
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高42億5700万円、営業損益8400万円の赤字、経常損益6300万円の赤字、最終損益3900万円の赤字(2023年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
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