日本初のゲーム専用AI会社モリカトロンが本日付で設立…代表取締役 モリカトロンAI研究所所長に『がんばれ森川君2号』などの森川幸人氏が就任


日本初のゲーム専用AI会社となるモリカトロンが、本日(8月16日)付で設立された。なお、代表取締役 モリカトロンAI研究所所長には、『がんばれ森川君2号』などで知られる森川幸人氏が就任する。

同社は、今後市場の急拡大が見込まれるAI(人工知能)領域にて、特に需要が高まると考えられるゲーム分野に特化し、20年以上にわたってゲーム分野でAIを研究し続けてきた森川幸人氏のノウハウや実績を生かして、様々なゲーム向けAIのコンサルティングから設計、開発、運用までを請負うゲームAI研究開発事業を行っていく。

【森川幸人氏 就任メッセージ】
ゲームの世界に生きるキャラクターたちが、人間のように考える頭と、感じる心を持っていて、まるで私たちの友達やペット、家族や伴侶のように側にいて、一緒に遊んでくれたら、どんなに楽しいことでしょう。

あらかじめ決められた言葉や行動ではなく、私たちが楽しい時にそれを感じて一緒に笑い、悲しい時にはそれを知って励ましの言葉をかけてくれたり、キャラクターと心を交わせたら、どんなに嬉しいことでしょう。

そんな思いを実現してくれるのがゲームAIです。

ゲームAIは、キャラクターに「こころ」を与えるだけなく、ゲーム世界自身も創り出す能力があります。まるでゲーム開発者のように、ゲームを企画し、プログラムし、デザインする力さえ持っています。

目指すのは、ゲームをもっと豊かに、もっと楽しくしてくれる、そんなワクワクするAIです。

我々は、まだ見ぬ世界をわたしたちに見せてくれるだろうゲームAIのパワーに魅せられて、是非、このワクワクする体験をみなさんと共有したいと考え、日本初のゲームに特化したAIの設計と開発をする会社を発足させました。

我が社の「モリカトロン」がこれから100年先も、皆さんと共にあることを願って。

(以下、プレスリリースより)

■森川幸人の略歴
1959年生まれ、1983年筑波大学芸術専門学群卒業。PlayStationの初期から、積極的にAIをゲームに取り入れ、自ら設計、開発を行う。AI搭載ゲームの代表作として「ジャンピングフラッシュ!」(ソニー・インタラクティブエンタテイメント、以下SIE)、「がんばれ森川君2号」(SIE)、「ここ掘れ!プッカ」(SIE)、「アストロノーカ」(スクウェア・エニックス)など。2003年に発売された「くまうた」(SIE)は、翌年文化庁メディア芸術祭にて審査員推薦賞を受賞。AIを取り扱った著書に、「マッチ箱の脳-使える人工知能のお話」(新紀元社)、「絵で分かる人工知能?明日使いたくなるキーワード68」(三宅陽一郎共著、サイエンスアイ新書)など。その他、「ゲームとAIはホントに相性がいいのか?」(CEDEC2008)、「ゲームとAIの相性はどうよ?」(バンタンデザイン研究所、2016年)など講演実績多数。

■社名の由来
最初のAIのモデルと言われている「パーセプトロン」へのリスペクトと、森川幸人を中心にいずれ我が社のオリジナルのAIを作りたいという思いから、「モリカワ」+「パーセプトロン」で「モリカトロン株式会社」と名付けました。

■モリカトロン株式会社で提供するゲームAIについて
1.キャラクター会話AI
キャラクターの自然会話を自動生成します。

2.パラメータ、バランス調整AI
キャラクターや武器、アイテムのパラメータなどの最適な値を自動生成します。

3.メタAI
ゲーム全体を監視して、敵の強弱、出現率、イベント発生などを制御し,ゲームバランスの自動調整を行います

4.自動生成AI
ゲームフィールドの地形や草木などのオブジェクトを自動生成し、適切に配置します。

<モリカトロン株式会社概要>
本社住所:東京都新宿区新宿1-9-2 ナリコマHD新宿ビル4F
設立:2017年8月
資本金:200万円
代表取締役 モリカトロンAI研究所所長:森川幸人
代表取締役社長:本城嘉太郎