【ゲーム関連企業の決算まとめ(速報版)】4~6月期決算を発表した主なゲーム関連企業37社…『A3!』でアエリア、『ドッカンバトル』でアカツキが飛躍

2017年6月に四半期・期末を迎えたゲーム関連企業の決算発表を一覧としてまとめた。並び方は50音順となっている。決算発表の詳細は、その企業の決算短信や決算説明会資料などを参照してほしい。

なお、決算期恒例のまとめ記事はあらためて後日掲載する予定だ。
 

■アエリア、『A3!』の売上が想定以上に拡大


アエリア<3758>は、本日(8月14日)、2017年12月期の連結業績予想を上方修正し、売上高140億円(前回予想91億円)、営業利益35億円(同17億円)、経常利益36億円(同17億円)、最終利益24億円(同12億円)に引き上げた。2度目の上方修正となる。

なお、同日発表した第2四半期(1~6月)の連結決算は、売上高56億4200万円(前年同期比95.2%増)、営業利益14億8000万円(前年同期2900万円の赤字)、経常利益14億9700万円(同1100万円)、最終利益8億9800万円(同6600万円の赤字)だった。
 

■アカツキ、『ドラゴンボールZドッカンバトル』がけん引


アカツキ<3932>は、8月10日、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高44億円(前年同期比144.1%増)、営業利益22億円(同196.0%増)、経常利益22億円(同211.6%増)、最終利益16億円(同190.4%増)と大幅な増収増益を達成した。

バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトルである『ドラゴンボールZドッカンバトル』については、国内外累計で1億8000万ダウンロードに達しており、既存タイトルが良好に推移したとのこと。
 
 

■アクセルマーク、開発中ゲームタイトルの費用が引き続き先行


アクセルマーク<3624>は、8月1日、第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算を発表し、売上高が前年同期比14.6%増の25億8700万円、営業損益が2億0100万円の赤字(前年同期は1000万円の黒字)、経常損益が2億0700万円の赤字(同500万円の黒字)、最終損益が2億1500万円の赤字(同1100万円の赤字)だった。先日の修正した業績予想に沿った着地だった。

第3四半期(4-6月期)の業績を見ると、売上高7億6200万円(前四半期比17.5%減)、営業損益1億8100万円の赤字(前四半期6200万円の赤字)、経常損益1億8400万円の赤字(同6700万円の赤字)、最終損益1億8400万円の赤字(同7100万円の赤字)と減収赤字幅拡大となった。
 
 

■イグニス、主力タイトル『ぼくとドラゴン』が落ち込む


イグニス<3689>は、8月10日、第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算を発表し、売上高41億0900万円(前年同期比1.8%増)、営業利益1億2300万円(同89.7%減)、経常利益1億1200万円(同90.6%減)、最終利益1000万円(同98.9%減)と大幅な減益となった。

四半期業績を見ると、売上高が前四半期比で9.3%減の12億8100万円、営業損益が7200万円の赤字(前四半期4700万円の黒字)、経常損益が7200万円の赤字(同4800万円の黒字)、最終損益が4300万円の赤字(同300万円の黒字)となり、減収・赤字転落となった。

2017年9月通期の予想は、売上高60億円(前期比7.4%増)を見込む。営業利益、経常利益、最終利益の予想については開示されていない。
 
 

■Aiming、主力タイトル『ログレス』が急減速


Aiming<3911>は、第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表し、売上高36億1800万円(前年同期比17.4%減)、営業損益9億2700万円の赤字(前年同期2億5600万円の黒字)、経常損益9億3000万円の赤字(同2億5900万円の黒字)、最終損益9億4900万円の赤字(同1億5800万円の黒字)だった。

4~6月の業績は、売上高15億6000万円(前四半期比24.2%減)、営業損益7億9300万円の赤字(前四半期1億3400万円の赤字)、経常損益8億0300万円の赤字(同1億2700万円の赤字)、最終損益8億2000万円の赤字(同1億2900万円の赤字)だった。

2017年12月期は、売上高51億1600万円(前期比25.7%減)、営業損益19億5400万円の赤字、経常損益19億6400万円の赤字、最終損益19億8400万円の赤字を見込む。
 
 

■エクストリーム、協業開発サービスで受注損失が発生


エクストリーム<6033>は、8月14日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高8億1000万円(前年同期比0.8%増)、営業利益6600万円(同40.1%減)、経常利益6600万円(同36.4%減)、当期純利益3800万円(同42.2%減)となった。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高38億2900万円(前期比16.4%増)、営業利益2億9200万円(同32.9%減)、経常利益2億9200万円(同32.4%減)、当期純利益1億7700万円(同36.3%減)の見込み。
 

■enish、四半期売上高は20四半期ぶりの10億円割れ


enish<3667>は、7月27日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の決算(非連結)を発表、売上高19億3700万円(前年同期比22.8%減)、営業損益4億3200万円の赤字(前年同期1億5800万円の赤字)、経常損益4億1500万円の赤字(同1億6600万円の赤字)、四半期純損益4億7900万円の赤字(同2億3800万円の赤字)と大幅に赤字幅が拡大した。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比14.3%減の8億9400万円と2012年12月期の第2四半期(4~6月)以来、20四半期ぶりに10億円を割り込んだ。また、営業損益は2億3000万円の赤字、経常損益は2億1400万円の赤字、四半期純損益は2億7800万円の赤字とQonQで赤字幅が拡大した。
 
 

■オルトプラス、QonQでは4四半期連続の増収に


オルトプラス<3672>は、8月10日、2017年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高22億8400万円(前年同期比17.0%増)、営業損益2億8500万円の赤字(前年同期5億3200万円の赤字)、経常損益2億4400万円の赤字(同5億3200万円の赤字)、四半期純損益3億7100万円の赤字(同11億100万円の赤字)と2ケタ増収、赤字幅縮小となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比4.3%増の7億9300万円となった。ちなみに、QonQベースでは4四半期連続の増収となり、過去最高の売上高を達成している。一方、各利益項目については、営業損益で前四半期の3900万円の赤字から1億8000万円の赤字となるなど赤字幅縮小した。おそらく新作『ゆゆゆい』の約20日分が売上高に寄与した半面、『ゆゆゆい』やそのほかの新作開発費用などが膨らんでいるものと思われる。
 
 

■カプコン、モバイルにおけるライセンス収入が発生


カプコン<9697>は、この日(7月28日)、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高117億4600万円(前年同期比7.5%増)、営業利益7億8400万円(前年同期7億2600万円の赤字)、経常利益7億7200万円(同20億8000万円の赤字)、最終損益5億2100万円(同14億1100万円の赤字)だった。

続く2018年3月期通期の業績予想は、売上高930億円(前期比6.7%増)、営業利益145億円(同6.2%増)、経常利益140億円(同11.2%増)、当期純利益95億円(同7.0%増)の見込み。
 

■カヤック、QonQでは大幅減益に


カヤック<3904>は、8月14日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、売上高27億2000万円(前年同期比6.3%増)、営業利益4億8800万円(同2.1倍)、経常利益5億300万円(同92.2%増)、四半期純利益3億3400万円(同2.2倍)となった。

なお、2017年12月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高66億円(前期比20.1%増)、営業利益8億円(同24.4%増)、経常利益8億3000万円(同20.8%増)、当期純利益5億5000万円(同15.2%増)の見込み。
 
 

■ガーラ、スマホアプリ事業の売上高が大幅に増加


ガーラ<4777>は、8月10日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高1億6300万円(前年同期比64.1%増)、営業損益8100万円の赤字(前年同期1億4100万円の赤字)、経常損益8300万円の赤字(同1億7400万円の赤字)、四半期純損益7500万円の赤字(同1億7100万円の赤字)と大幅増収、赤字幅縮小となった。

『Arcane(アーケイン)』や 『Flyff Legacy(フリフレガシー)』の寄与でスマートフォンアプリ事業の売上高が前年同期と比較して大幅に増加したことが増収の要因となった。
 

■ガンホー、主力タイトル『パズドラ』の売上減続く


ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、7月28日、第2四半期累計(17年1~6月累計)の連結決算を発表し、売上高491億円(前年同期比20.0%減)、営業利益194億円(同27.1%減)、経常利益193億円(同26.5%減)、最終利益120億円(同28.4%減)だった。

4~6月の数字を見ると、売上高234億円(前四半期比8.9%減)、営業利益93億円(同8.2%減)、経常利益93億円(同6.9%減)、最終利益59億円(同1.9%減)と減収減益だった。前四半期でQonQでプラスだったが、再びマイナスに転じた。
 
 

■KLab、主力の既存タイトルがけん引


KLab<3656>は、8月8日、第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表し、売上高109億円(前年同期比23.0%増)、営業利益19億円(同38倍)、経常利益21億円(前年同期7億4600万円の赤字)、最終利益14億円(同13億4200万円の赤字)となり、大幅な営業増益となった。

第2四半期(4~6月)の業績は、売上高56億円(前四半期比[QonQ]8.1%増)、営業利益10億円(同10.5%増)、経常利益11億円(同7.1%増)、最終利益7億円(同11.0%増)とQonQでも2ケタの営業増益を達成した。4四半期連続の営業黒字でもある。

2017年12月通期は、売上高は225億~255億円(前期比14.8%~30.1%増)、営業利益は22億~40億円(同72.6%~213.8%増)、経常利益は24億~42億円(同189.0%~405.7%増)、最終利益16億~28億円(黒字転換)を見込む。
 
 

■グリー、新作ネイティブゲーム4本が寄与


グリー<3632>は、8月3日、2017年6月期の連結決算を発表、売上高653億円(前年同期比6.5%減)、営業利益79億円(同43.8%減)、経常利益100億円(同4.7%減)、当期純利益121億円(同44.2%増)となった。

また、業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第4四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比33.5%増の192億円、営業利益は同8.6%増の24億円と増収、経常利益は同20.0%増の28億円、四半期純損益は21億円の赤字(前四半期121億円の黒字)となった。

なお、2018年6月期の通期の業績予想は、インターネットを取り巻く環境の変化が激しく、同社グループの業績も短期的に大きく変動する可能性があるため信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難として非開示。そのため、第1四半期(7~9月)の業績予想のみを開示しており、売上高205億円(前年同期比37.5%増)、営業利益15億円(同41.1%減)、経常利益15億円(同41.7%減)、四半期純利益10億円(同90.8%減)の見込み。
 


■クルーズ、『エレスト』を除くゲーム関連事業の譲渡の影響で減収減益


クルーズ<2138>は、8月4日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高61億5900万円(前年同期期比21.0%減)、営業利益2億9300万円(同62.1%減)、経常利益3億円(同61.9%減)、四半期純利益1億7400万円(同67.8%減)となった。

なお、2018年3月期通期の業績予想については、現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定ができないため非開示としている。
 

■コーエーテクモHD、上期の経常益予想を33億円→43億円に上方修正


コーエーテクモホールディングス<3635>は、7月24日、第1四半期(2017年4~6月)の連結を発表し、売上高65億1600万円(前年同期比15.3%減)、営業利益9億8400万円(同16.4%減)、経常利益41億8300万円(同239.8%増)、最終利益30億5800万円(同182.5%増)だった。

第2四半期(17年4~6月)の連結業績予想を上方修正した。売上高150億円、営業利益13億円で変わらずだが、経常利益を従来予想の33億円から43億円、最終利益を23億円から31億円に引き上げた。有価証券売却益を中心に営業外収益が伸長したため、と説明している。

なお、2018年3月期通期の予想は、売上高420億円(前期比13.4%増)、営業利益115億円(同31.0%増)、経常利益160億円(同5.2%増)、当期純利益117億円(同0.6%増)の見込み。
 

■コナミHD、『ウイイレ2017』などでスマホゲームが伸長


コナミホールディングス<9766>は、7月28日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算(IFRS)を発表、売上高557億円(前年同期比12.8%増)、営業利益121億円(同34.2%増)、税引前利益120億円(同43.3%増)、最終利益85億円(同46.4%増)となった。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高2450億円(前期比6.6%増)、営業利益400億円(同10.0%増)、税引前利益390億円(同9.8%増)、最終利益270億円(同4.0%増)の見込み。
 

■コロプラ、『白猫PJ』不振で売上高下ブレ


コロプラ<3668>は、本日(8月2日)、第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算を発表し、売上高382億円(前年同期比40.8%減)、営業利益98億円(同61.6%減)、経常利益100億円(同60.0%減)、最終利益64億円(同56.3%減)だった。大幅な減収減益となったが、主力のスマートフォンゲームの課金売上が減少したことが主な要因とみられる。

2017年9月通期は、売上高550億円(前期比35.1%減)、営業利益110億円(同65.5%減)、経常利益110億円(同64.8%減)、最終利益75億円(同63.8%減)を見込む。

第3四半期(4~6月)の数字を見ると、売上高109億円(前四半期比15.0%減)、営業利益24億円(同33.1%減)、経常利益23億円(同32.7%減)、最終利益15億円(同27.9%減)だった。続く第4四半期の数字を計算すると、売上高168億円(前四半期比53.6%増)、営業利益11億円(同53.3%減)、経常利益9.8億円(同58.3%減)、最終利益10億円(同32.7%減)を見込む。
 
 

■サイバーエージェント、QonQでは全体、ゲーム事業ともに減収減益


サイバーエージェント<4751>は、7月27日、2017年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高2694億円(前年同期比19.7%増)、営業利益208億円(同35.9%減)、経常利益194億円(同39.0%減)、四半期純利益30億円(同75.5%減)となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比4.0%減の895億円、営業利益は同17.2%減の65億円、経常利益は同18.3%減の60億円、四半期純利益は同70.7%減の3億円となった。

また、ゲーム事業を見ると、売上高は同6.7%減の334億円、営業利益は同12.9%減の68億円となっている。『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(『ガルパ』)がこの四半期からフル寄与しているのだが、そのほかのタイトルが落ち込んだ影響が出ている可能性がありそうだ。

なお、2017年9月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高3600億円(前期比15.9%増)、営業利益280億円(同23.9%減)、経常利益267億円(同24.5%減)、当期純利益100億円(同26.5%減)と増収減益の見込み。
 
 

■スクエニHD、家庭用ゲーム、MMO、スマホ・PCブラウザゲームがいずれも増益に


スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、この日(8月4日)、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高570億円(前年同期比11.3%増)、営業利益128億円(同43.9%増)、経常利益132億円(同106.1%増)、最終利益83億円(同56.8%増)と大幅な増益を達成した。家庭用ゲームソフト、スマホ・PC・ブラウザゲーム、MMORPGがいずれも好調で、グループの業績拡大をけん引した。

2018年3月期の業績はレンジ予想となっており、売上高2400億円~2600億円(前期比6.6%減~1.2%増)、営業利益250億円~300億円(同20.1%減~4.1%減)、経常利益250億円~300億円(同19.7%減~3.6%減)、最終利益165億円~195億円(同17.7%減~2.7%減)を見込む。
 

■セガサミーHD、デジタルゲーム分野は大幅減収減益に


セガサミーホールディングス<6460>は、8月3日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高1072億円(前年同期比51.9%増)、営業利益166億円(同5.4倍)、経常利益162億円(同5.4倍)、四半期純利益115億円(同2.8倍)となった。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高3800億円(前期比3.6%増)、営業利益200億円(同32.3%減)、経常利益160億円(同43.9%減)、当期純利益110億円(同60.2%減)の見込み。
 

■DeNA、ゲームアプリとベイスターズが好調


ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(8月9日)、第1四半期(4~6月)の連結決算(IFRS)を発表しており、売上収益364億円(前年同期比4.8%減)、営業利益63億円(同13.0%減)、最終利益53億円(同3.0%減)だった。

2018年3月通期の業績予想は非開示だが、第2四半期の業績予想を発表した。売上収益は前年同期比4.9%減の728億円、営業利益が同6.7%減の142億円、最終利益が同5.6%減の106億円を見込む。

前四半期との比較では、売上収益が前四半期比4.0%増、営業利益が同42.2%増となる。また第2四半期の見通しをみると、売上収益が0.5%減、営業利益が21.9%増となる。ゲームとECの売上収益と営業利益が苦戦する一方、プロ野球が開幕したことで、横浜DeNAベイスターズの収益が全体を押し上げたようだ。
 
 

■ドリコム、『ダビマス』の積極的なプロモなど費用先行


ドリコム<3793>は、7月27日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高25億7200万円(前年同期比46.9%増)ながら、営業利益3400万円(同85.0%減)、経常利益1700万円(同92.1%減)、四半期純損益400万円の赤字(同1億1500万円の黒字)となった。

2018年3月期の連結業績予想は非開示。同社は第2四半期累計(4~9月)の業績予想予想のみを開示しており、売上高61億円(前年同期比79.2%増)、営業利益5000万円(同86.3%減)、経常損益5000万円の赤字、四半期純損益5000万円の赤字の見込み。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第1四半期の売上高は前四半期比5.2%減、営業利益は同91.9%減、経常利益は同95.7%減となった。また、第2四半期の累計業績予想を基に第2四半期期間(7~9月)の業績予想を見てみると、売上高35億2800万円(前四半期比37.2%増)、営業利益1600万円(同52.9%減)、経常損益6700万円の赤字、四半期純損益4600万円の赤字となっている。
 
 

■日本一ソフト、『魔界戦記ディスガイア5』が好調


日本一ソフトウェア<3851>は、本日(8月10日)、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高13億3400万円(前年同期比16.1%増)、営業利益2億0400万円(同28.7%増)、経常利益2億2900万円(同68.0%増)、最終利益1億5900万円(前年同期800万円の赤字)だった。

2018年3月通期の見通しは、売上高41億7200万円(前期比22.4%増)、営業利益4億0900万円(同11.7%増)、経常利益4億4400万円(同25.3%増)、最終利益2億6800万円(同97.6%増)を見込む。
 

■日本ファルコム、『イースⅧ』や『東亰ザナドゥeX+』を発売


日本ファルコム<3723>は、本日(8月9日)、第3四半期累計(16年10月~17年6月)の決算を発表し、売上高9億7600万円(前年同期比45.6%増)、営業利益3億6100万円(同143.6%増)、経常利益3億6100万円(同141.2%増)、最終利益2億6700万円(同154.7%増)だった。製品部門とライセンス部門双方が売上を伸ばした。

2017年9月通期は、売上高18億円(前期比22.9%増)、営業利益7億5000万円(同28.4%増)、経常利益7億5000万円(同28.3%増)、最終利益5億円(同29.2%増)を見込む。
 

■任天堂、『マリオカート8 デラックス』は全世界354万本の販売に


任天堂<7974>は、7月26日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高1540億円(前年同期比2.4倍)、営業利益162億円(前年同期51億円の赤字)、経常利益309億円(同386億円の赤字)、四半期純利益212億円(同245億円の赤字)と大幅な増収・黒字転換を達成した。

なお、2018年3月期通期の業績予想は、従来予想から変更なく、売上高7500億円(前期比53.3%増)、営業利益650億円(同2.2倍)、経常利益600億円(同19.1%増)、当期純利益450億円(同56.1%減)の見込み。Nintendo Switchについては、7月に『Splatoon 2』を、10月には『スーパーマリオ オデッセイ』をそれぞれ全世界で発売する予定だ。
 

■ネクソン、中国事業好調、韓国も『真・三國無双 斬』が収益に寄与


ネクソン<3659>は、8月10日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1218億5600万円(前年同期比27.4%増)、営業利益560億4000万円(同3.2倍)、最終利益391億1400万円(同30.4倍)となった。

なお、2017年12月期通期の予想は現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。第3四半期累計の業績予想のみを開示しており、売上収益1735億100万円~1774億800万円(前年同期比24.0%~26.8%増)、営業利益737億9500万円~765億200万円(同2.2倍)、最終利益549億1100万円~570億8900万円(同6.1~6.4倍)の見込み。


■バンナムHD、『ドッカンバトル』『ミリシタ』など好調


バンダイナムコホールディングス<7832>は、8月4日、2018年3月期の第2四半期累計(4~9月)と通期の連結業績予想の修正を発表、第2四半期累計の売上高は従来予想の2750億円から2950億円(増減率7.3%増)、営業利益は同225億円から270億円(同20.0%増)、経常利益は同230億円から275億円(同19.6%増)、四半期純利益は同160億円から200億円(同25.0%増)といずれも上方修正された。

また、同時に発表した2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高1440億円(前年同期比0.5%減)、営業利益156億円(同33.3%減)、経常利益162億円(同29.2%減)、四半期純利益134億円(同27.0%減)となった。

なお、2018年3月期通期の予想については、前述の通り売上高のみが上方修正されており、売上高6200億円(前期比横ばい)、営業利益570億円(同9.9%減)、経常利益580億円(同8.4%減)、当期純利益400億円(同9.4%減)の見込み。
 

■フリュー、プリントシールとキャラクターグッズ不振


フリュー<6238>は、8月9日、第1四半期(4~6月)連結決算を発表し、売上高59億0400万円(前年同期比0.4%減)、営業利益7億5000万円(同39.0%減)、経常利益7億5000万円(同39.9%減)、最終利益4億9500万円(同41.4%減)と大幅な減益となった。

2018年3月通期は、売上高265億円(前期比6.5%増)、営業利益40億円(同2.0%増)、経常利益40億円(同2.0%増)、最終利益28億円(同0.1%増)を見込む。
 

■ベクター、ゲーム不振で減収も赤字幅は横ばい


ベクター<2656>は、7月21日、第1四半期(17年4~6月期)の決算を発表し、営業収益2億8400万円(前年同期比21.0%減)、営業損益3800万円の赤字(前年同期3900万円の赤字)、経常損益3600万円の赤字(同3400万円の赤字)、最終損益3700万円の赤字(同3500万円の赤字)だった。

第2四半期累計(17年4~9月)の業績予想は、営業収益6億円(前年同期比20.1%減)、営業損益1億3000万円の赤字、経常損益1億3000万円の赤字、最終損益1億3100万円の赤字を見込む。


■ボルテージ、23四半期ぶりの売上高20億円割れ


ボルテージ<3639>は、8月14日、2017年6月期の連結決算を発表、売上高88億2000万円(前々期比21.4%減)、営業利益1億4100万円(同73.4%減)、経常利益1億5800万円(同67.5%減)、当期純利益2400万円(同88.5%減)となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比5.7%減の19億6300万円と2011年6月期の第1四半期(7~9月)以来、23四半期ぶりとなる20億円割れとなった。一方、各利益項目は、営業利益が1億6200万円(前四半期1億1000万円の赤字)、経常利益8400万円(同4100万円の赤字)、四半期純利益3700万円(同3700万円の赤字)と黒字転換を達成した。

なお、2018年6月期通期の連結業績予想については、売上高100億円(前期比13.4%増)、営業利益3億円(同2.1倍)、経常利益3億円(同89.0%増)、当期純利益1億9000万円(同7.8倍)の見込み。
 
 

■マイネット、7タイトルの仕入を実施 2Qは売上高2.1倍に


マイネット<3928>は、8月10日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、売上高58億2000万円(前年同期比2.1倍)、営業利益2億1100万円(同69.2%増)、経常利益1億8900万円(同58.1%増)、四半期純損益1億7700万円の赤字(前年同期9300万円の黒字)となった。

今後予定される収益が想定以上に悪化すると見込まれる2タイトルのエンディングを決定したことなどにより、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損損失を計上し、買取タイトルの契約形態を変更したことなどによる費用を解約違約金として計上した。
 

■マーベラス、『ログレス』低調でオンライン事業は大幅減収減益


マーベラス<7844>は、7月31日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高48億2200万円(前年同期比22.3%減)、営業利益7億800万円(同11.1%増)、経常利益7億1100万円(同73.4%増)、四半期純利益5億2800万円(同74.5%増)となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見ると、第1四半期の売上高は前四半期比37.8%減、営業利益は同63.4%減となった。前四半期は2016年11月10日に発売した『Fate/EXTELLA』がシリーズ前作実績を大幅に上回るヒットとなっていた反動もあり、大幅な減収減益を余儀なくされた。

ただし、オンライン事業だけを見ても売上高は前四半期比29.3%減、営業利益は同60.0%減となっており、主力タイトル『剣と魔法のログレスいにしえの女神』の落ち込みによる影響がやはり大きく出ているようだ。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高300億円(前期比2.1%増)、営業利益60億円(同4.3%増)、経常利益60億円(同3.3%増)、当期純利益41億8000万円(同0.4%増)の見込み。
 
 

■ミクシィ、『モンスト』が前四半期好調の反動減に


ミクシィ<2121>は、本日(8月8日)、第1四半期(4~6月)の連結を発表し、売上高482億円(前年同期比1.9%増)、営業利益202億円(同0.4%増)、経常利益201億円(同0.8%増)、最終利益137億円(同1.0%増)と増収増益で着地した。

前四半期との比較を見ると、売上高482億円(前四半期比24.8%減)、営業利益202億円(同37.8%減)、経常利益201億円(同37.9%減)、最終利益137億円(同34.7%減)と大幅な減収減益だった。売上と利益が大きく低下したが、同社によると、『モンスターストライク』周年・年末年始イベントを経て、通常期の運用レベルに戻ったとのこと。前の四半期は良すぎたという見方だ。

2018年3月通期は、売上高2000億円(前期比3.5%減)、営業利益700億円(同21.4%減)、経常利益700億円(同20.9%減)、最終利益480億円(同19.8%減)を見込む。
 
 

■モバファク、3周年キャンペーンで『駅メモ!』は過去最高の売上高


モバイルファクトリー<3912>は、7月21日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、売上高11億7900万円(前年同期比20.1%増)、営業利益3億9600万円(同32.5%増)、経常利益3億8300万円(同27.7%増)、四半期純利益2億6400万円(同34.3%増)となった。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比1.2%増の5億9300万円と増収を確保したものの、営業利益は同25.6%減の1億6900万円、経常利益は同31.3%減の1億5600万円、四半期純利益は同31.8%減の1億700万円となった。

これは、期中に『レキシトコネクト』の減価償却費4300万円と広告宣伝費1500万円を計上したことに加え、東証1部への市場変更に伴う株式公開費用を営業外費用に計上したことなどが影響している。

なお、2017年12月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高24億8600万円(前期比20.0%増)、営業利益7億6100万円(同24.6%増)、経常利益7億4700万円(同22.2%増)、当期純利益5億1600万円(同25.4%増)の見込み。
 
 

■モブキャスト、新作寄与もブラウザゲームの減衰響く


モブキャスト<3664>は、8月10日、第2四半期(1~6月)の連結決算を発表し、売上高13億6000万円(前年同期比17.0%減)、営業損益4億7500万円の赤字(前年同期5100万円の赤字)、経常損益4億9900万円の赤字(同8600万円の赤字)、最終損益4億7800万円の赤字(同1億9900万円の赤字)となり、減収・赤字幅拡大となった。

第2四半期(4~6月)の数字を見ると、売上高6億8400万円(前四半期比1.2%増)、営業損益2億2600万円の赤字(前四半期2億4900万円の赤字)、経常損益2億4100万円の赤字(同2億5800万円の赤字)、最終損益2億4200万円の赤字(同2億3600万円の赤字)だった。微増収・赤字幅縮小となった。
 


■LINE、LINE広告が業績をけん引 ゲームが低調のコンテンツ苦戦

LINE<3938>は、7月26日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益786億円(前年同期比16.9%増)、営業利益186億円(同39.4%増)、最終利益102億円(同4.0倍)と大幅な増益を達成した。

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上収益は前四半期比2.2%増の397億円となった。一方、利益面では、営業利益は同3.6倍の146億円、最終利益は同3.7倍の133億円となった。これは、2月23日に発表した子会社LINE Plusのカメラアプリケーション事業を持分法適用関連会社Snowに吸収分割の方式により承継させたことによる事業譲渡益104億円をその他の営業収益として計上したことなどが影響している。

第3四半期累計(1~9月)の売上収益は、広告の順調な成長が売上収益の成長を牽引し、前年同期比での増収を見込んでいる。第3四半期期間(7~9月)においては、サービスの拡充やマーケティング活動に加え、クラウドAIプラットフォーム「Clova」への本格的な投資や新たな株式報酬費用により営業費用の増加を見込んでいるが、引き続き、営業黒字は達成することができる見込みとしている。