LINE、エンジニア向け技術カンファレンス「LINE DEVELOPER DAY 2017」開催…クラウドAI「Clova」やchatbot展開、京都開発拠点など発表



LINE<3938>は、9月28日、エンジニア向け技術カンファレンス「LINE DEVELOPER DAY 2017」をヒカリエホールで開催した。

2015年より毎年開催している「LINE DEVELOPER DAY」は、LINEが運営する様々なサービスの技術領域でのチャレンジや開発体制などを紹介するエンジニア向け技術カンファレンス。

「LINE DEVELOPER DAY 2017」では、コミュニケーションアプリ「LINE」およびその関連サービスに加え、昨年発表した「LINE」のchatbotに関する現状や次の展開、またクラウドAIプラットフォーム「Clova」のビジョンや構造に関するものなど、39のセッションを実施した。


《以下、主な発表内容》
 
■クラウドAIプラットフォーム「Clova」について

基調講演として、LINEが取り組むクラウドAIプラットフォーム「Clova」の開発の歩みや、技術的な構造についての発表を行った。

今後は、既に先行体験版の発売を開始しているスマートスピーカー「WAVE」の正式版やキャラクターをモチーフとした「Clova」搭載スマートスピーカー「CHAMP」の提供を見込み、パートナー企業との共同プロダクトの開発も進めていく。

また、2018年内を目処に、外部エンジニア・サードパーティーが「Clova」を活用したプロダクトの開発が可能になる「Clova Interface Connect」および「ClovaExtension Kit」の提供開始を目指す。


 
■「LINE」のchatbot展開について

昨年9月29日に開催した「LINE DEVELOPER DAY 2016」において、LINEの「Messaging API」を発表および同日より一般公開を開始し、外部エンジニアが「LINE」のchatbotを自由に開発できる環境を提供している。「Messaging API」の公開から約11ヶ月となる2017年8月末時点で、APIを利用したアカウント数は13万を超え、累計で約20億人の友だちに対して、100億を超えるメッセージのやり取りが行われているという。

また、「Messaging API」は公開以来、利用するエンジニアやサービス提供者およびユーザーにとって、より便利で多様な活用を可能にするため、継続的なアップデートを行っている。今後も新たに、「LINE」のトーク画面下部に表示できる「リッチメニュー」のサイズやレイアウト、データを連携による出し分けが可能による「Rich Menu API」の公開も近日中に行う予定。


 
■「LINE API Expert」について

LINEは、現在既に公開している「Messaging API」など、「LINE」および関連のプラットフォームを外部の技術者や企業に広く活用いただくための仕組みの提供に注力しているとう。今回、LINEが提供するAPIなどの技術普及を促進する活動を積極的に行う外部エンジニアを認定し、その活動を支援するプログラム「LINE API Expert」を開始する。

「LINE API Expert」は、外部イベントでの関連情報の発表やSNS/Blog等での情報発信、API/SDKなどへのフィードバックなどの活動を、後日公開する応募サイトからの申請に基づいて評価・認定する。認定されたエンジニアには、その活動の支援に加え、非公開およびβ版プログラムへの参加・使用権や有償サービスの無償提供などを提供する。


 
■京都に新設を予定する技術・開発拠点について

LINEは2018年春頃を目処に、京都に新たな技術・開発拠点を設立する。この新たな技術・開発拠点では、LINE関連の実際の開発に加え、京都を中心とした関西地方における技術交流の場としてイベントの開催やインターン等の学生が就業体験できる環境提供も行う。また、本日より京都の新拠点に関する情報を公開するWebサイトを公開し、同拠点での採用や関連イベントの告知を行っていく。

公式サイト
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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