任天堂、18年3月期予想の上方修正を発表…営業益は650億円→1200億円と大幅な上ブレに 7月発売の『Splatoon 2』が全世界361万本の大ヒット!

任天堂<7974>は、10月30日、2018年3月期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想7500億円から9600億円(増減率28.0%増)、営業利益は同650億円から1200億円(同84.6%増)、経常利益は同600億円から1250億円(同2.0倍)、当期純利益は同450億円から850億円(同88.9%増)に修正された。
 

第2四半期累計期間(4~9月)の販売実績とその後の状況を踏まえたほか、対ユーロの為替レートを従来の1ユーロ=115円から125円に変更したことが修正の要因としている。

また、同時に発表した2018年3月期の第2四半期(4~9月)の連結決算は、売上高3740億円(前年同期比2.7倍)、営業利益399億円(前年同期59億円の赤字)、経常利益695億円(同308億円の赤字)、四半期純利益515億円(前年同期比34.5%増)と大幅な増収、営業・経常黒字転換を達成した。
 

Nintendo Switchは、7月に発売した『Splatoon 2』が国内外で人気となり、全世界で361万本の販売を記録したほか、それぞれ4月、6月に発売した『マリオカート8 デラックス』や『ARMS』の販売が順調に推移し、ハードウェアの販売台数は489万台、ソフトウェアの販売本数は2,202万本となった。

ニンテンドー3DSは、ハードウェアの新しいラインアップとして全世界で6月から7月にかけて発売したNewニンテンドー2DS LLが販売を伸ばし、ハードウェアの販売台数は286万台(前年同期比5%増)となった。ソフトウェアでは、全世界で発売した『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』や『メトロイド サムスリターンズ』の販売が堅調に推移しましたが、ソフトウェアの販売本数は1,382万本(前年同期比28%減)となった。

その他、9月に発売した「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(日本では10月5日発売)」が好調なスタートを切った。また、amiibo(アミーボ)は、新たに発売した「Splatoon」シリーズなどでラインアップの拡充を図り、フィギュア型を約510万体、カード型を約280万枚販売した。

ダウンロードビジネスは、特にNintendo Switchでのダウンロード販売が好調だったことにより、ダウンロード売上高合計では228億円(前年同期比55%増)となった。

スマートデバイスビジネスでは、前期に配信を開始した『スーパーマリオ ラン』や『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が引き続き多くのユーザーに楽しまれており、スマートデバイス・IP関連収入などの売上高は179億円(前年同期比426%増)となった。

なお、2018年3月期通期の業績予想は、前述の通り上方修正されており、売上高9600億円(前期比96.3%増)、営業利益1200億円(同3.0倍)、経常利益1250億円(同2.4倍)、当期純利益850億円(同17.1%減)の見込み。
 
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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