【イベント】知らなかった! 充実の開発環境と最新技術導入のスピード感! 三洋物産がパチンコ開発を体感する1Dayインターンシップを開催



 
三洋物産は、10月28日、吹上オフィスにて、全国の学生を対象とした1Dayインターンシップ「SANYO インターンシップ 2017」を開催した。同社として初の取り組みとなるこのインターンシップは、今まで語られることのなかった開発の現場を体験できるイベントとなっており、参加学生にとっては外からでは気付けない情報満載の貴重な機会となった。
 

■意外と知られていないパチンコ開発の世界

今回、同社にとってインターン初開催とあって、とても力の入った内容となっていた。冒頭、市場規模や、生産台数、歴史や業界シェア、VRを取り入れた開発工程など、遊んだことはあるが、今まで意識したことのない業界の話とその規模の大きさに参加した学生は目を丸くしていた。

視覚からの情報はもちろん、聴覚や触覚にも訴えかけられるパチンコというエンターテインメントだからこそ、開発者として携われる範囲はとても広い。そのうえ、更にソフトとともにハードの開発も行うことで、ユーザーさんに遊んでもらうまでの全ての工程に触れられるその環境は、開発者冥利につきるのではないだろうか。話を聞く学生も、冒頭からの意外なインプットに驚くとともに、今まで考えもしなかった関われるクリエイティブの範囲の広さに目を輝かせていた。
 

■試打&VRでの開発を体験

新たな発見の多かった座学・プレゼンに続き、実際に開発環境を体験。

企画から開発、ソフトからハードまで、全てに携わる企業だからこそ持てる社内パチンコ試打ホール。これまでの機種はもちろん、最新機種も実機でテスト出来る環境が整っている。自分がどのように開発に関われるのかを聞いた後にプレイすると、細かいデザインやギミックにも注目出来る。

さらに、今はVRでの開発も積極的に取り入れており、専門の開発ルームも見学することが出来た。実物を作ると時間もコストも大きくかかるが、仮想空間にモデルを並べ、単体でのデザイン確認はもちろん、複数台並んだ時の印象も短期間で行うことができる。想像していなかった開発環境に学生も盛り上がりを見せた。

 

■実体験を基にしたワークショップ

実際の機体や開発体験をした後は、自分が感じたことを書き出し、自分だったらこうする!という企画ワークショップを行った。

「タイトルを決める」というアウトプットひとつ取っても、絶対的な正解はなく、考える過程で「なぜ」このモチーフを使用したのか、「なぜ」この言葉をチョイスしたのかという、自問自答が大切であり、「相手に納得してもらう」ために、頭に浮かんだことをしっかりとまとめていく経験を繰り返す。

考えた内容は1分という短時間で発表し、簡潔に相手に伝えることの難しさを学ぶと同時に、「どうすればシンプルに話ができるのか?」というアドバイスをもらうこともできていた。それをうけ、「次はどうすべきか?」と考える学生の表情は、笑顔で実機をプレイしていた時とは打って変わって真剣そのもの。初開催とは思えないほど、メリハリのある進行で進んだ。


 

■個人で考えたことを、異なる感覚を持つ仲間と行うグループワーク

個人ワークショップで考えた内容をブラッシュアップするグループワーク。これまでの経験や感覚の異なる仲間と、いかにまとめていくかが重要となる。「いいね!」と納得のアイデアがある反面、「それは簡単に納得できない」と互いのこだわりがぶつかることもしばしば。メンターも一緒に考え、プロの観点からアドバイスをすることで、学生たちをGOALに導いていた。インターンの流れが、実際のプレイ体験、個人ワーク、そしてグループワークとつながるからこそ、得られる気付きとなっていたと思われる。


 

■最後に

振り返りのトークでは、開発部長の木村氏から「初めは誰しもがパチンコ開発の初心者なんです。そもそもわたし自身がゲーム業界から転職し、この業界に足を踏み入れたので、初心者からのスタートでした」という切り口から始まり、「ものづくりの経験や、エンタメへの興味・好奇心、新しいものに挑み続ける姿勢などがクリエイターには必要とされると思います。どうすれば面白くなるのか? お客さんは何を面白いと感じているのか? 自分たちの考えた“面白い”をいかに伝えるか? も考えていく必要があります」と優しく力強い、体験を基にした言葉で学生たちに熱を与えていた。

今回参加した学生は、「何となく思っていたイメージが、良い意味で覆された」であったり、「関われる範囲が広いことに驚いた」、「新しい技術をすぐに取り入れて楽しいものが作れる環境だと分かった」などなど、会が始まる前と後で印象が大きく変わったと話してくれた。これまでのイメージが180度変わる新しい発見をしたことで、参加学生はこの先の選択肢を増やすことが出来たはずである。

これまで、公になることが少なかったパチンコ開発の世界を垣間見ることが出来た今回の「SANYO 1Dayインターンシップ 2017」は、面白さを伝えるために陰で積み重ねられているものづくりの歴史も感じることが出来た。今後も定期的に開催を予定しているとのことなので、次回の「SANYO インターンシップ」も楽しみである。