セガサミーHD、2Qは売上高14%増、営業益74%増…遊技機事業が好転、デジタルゲーム分野は連結子会社f4samuraiの『マギレコ』も寄与

セガサミーホールディングス<6460>は、11月2日、2018年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高1947億円(前年同期比14.9%増)、営業利益268億円(同74.5%増)、経常利益252億円(同63.1%増)、四半期純利益177億円(同26.8%減)となった。なお、四半期純利益が前年同期比でマイナスとなっているのは、前年同期に構造改革に伴い固定資産の売却を行ったことが影響している。
 

セグメント別の状況は以下のとおり。

①遊技機事業…売上高883億円(前年同期比36.1%増)、営業利益214億円(同101.6%増)
パチスロ遊技機は、主力タイトル「北斗の拳」シリーズの新作「パチスロ北斗の拳 新伝説創造」などの販売を行い7万5000台の販売となった(前年同期は8万1000台の販売)。パチンコ遊技機は、人気アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」をモチーフにした「ぱちんこCR攻殻機動隊S.A.C.」などの販売を行い、11万9000台の販売となった(前年同期は7万5000台の販売)。

②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高1,015億円(同3.8%増)、営業利益101億円(同10.9%増)
・デジタルゲーム分野
『ファンタシースターオンライン2』のEPISODE5の配信を開始したほか、スマートデバイス向けタイトルは、『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』『ぷよぷよ!!クエスト』などの既存主力タイトルを中心に各種イベントなどを実施し、堅調に推移した。新作は、連結子会社f4samuraiが開発、運営を受託している『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』がセールスランキングなどの上位にランクインするなど好調に推移した。

・パッケージゲーム分野
新作『ソニックマニア』がメタスコアにおいて、過去15年間にリリースされたソニックの新作タイトルの中で最高評価を獲得し、好調に推移しているほか、PCゲームにおいて前作が人気を博した『Total War』シリーズの新作『Total War: WARHAMMER 2』などを投入し、販売本数は865万本(前年同期は465万本の販売)となった。

・アミューズメント機器分野
プライズ機などの販売が好調に推移したほか、CVTキット『StarHorse3 SeasonⅥ FULL THROTTLE』の販売を行った。

・アミューズメント施設分野
既存のゲームセンター業態において、プライズを中心に施設オペレーションの強化に取り組み、好調に推移したことから、国内既存店舗の売上高は前年同期比で101.5%となった。

・映像・玩具分野
劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」の配給収入を計上したほか、玩具において、「アンパンマン」シリーズなどの定番・主力製品を中心に販売した。

③リゾート事業…売上高47億円(同29.3%減)、営業損益12億円の赤字(前年同期13億円の赤字)
国内有数のリゾート「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、夏休み向け集客施策を実施したほか、宿泊利用の個人の来場が多く前年同期より来場者数が14%増となった。なお、リゾート事業は、前期において屋内型テーマパーク事業の開発・運営会社株式の一部売却などを実施したことから、減収となった。海外は、Paradiseとの合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY(持分法適用関連会社)が、2017年4月に韓国初のIR(統合型リゾート)「パラダイスシティ」をオープンした。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高3800億円(前期比3.6%増)、営業利益200億円(同32.3%減)、経常利益160億円(同43.9%減)、当期純利益110億円(同60.2%減)の見込み。
 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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