【速報】バンナムHD、2Qは売上高、利益とも予想を上回って着地…国内外のネットワークコンテンツや海外の家庭用ゲーム販売が想定を上回る

バンダイナムコホールディングス<7832>は、11月7日、2018年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高3088億円(前年同期比4.8%増)、営業利益349億円(同10.2%減)、経常利益356億円(同6.8%減)、四半期純利益281億円(同6.5%減)となった。
 

なお、売上高、利益とも従来予想よりを上回っての着地となっており、売上高は従来予想比4.7%増、営業利益は同29.4%増、経常利益は同29.8%増、四半期純利益は同41.0%増となっている。スマートフォン向けゲームアプリケーションなどのネットワークコンテンツが国内外で好調に推移したほか、各事業の主力IP商品・サービスが好調に推移した。特に第2四半期において国内外のネットワークコンテンツや海外の家庭用ゲーム販売が想定を上回ったことから、第2四半期累計期間実績が予想を上回ったとしている。
 

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高981億円(前年同期比5.5%減)、セグメント利益55億円(同36.7%減)
国内において「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズなどの定番IP商品の好調が継続したほか、「機動戦士ガンダム」シリーズの商品がプラモデルを中心に安定的に推移した。また、大人層などに向けたターゲット拡大の取り組みを強化したほか、IPラインアップ拡充に取り組むなどIP軸戦略強化に向けた施策を実施した。海外は、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移した。しかし、トイホビー事業全体では商品のプロダクトミックスの違いなどにより前年同期の業績を下回った。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高1903億円(同13.8%増)、セグメント利益257億円(同7.0%増)
スマートフォン向けゲームアプリケーションなどのネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイド展開している『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』、国内の『アイドルマスター』シリーズなどの主力タイトルの好調が継続し収益に貢献した。家庭用ゲームは、欧米地域を中心に新作タイトル『TEKKEN(鉄拳)7」が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調に推移した。アミューズメントビジネスでは、アミューズメント施設の国内既存店が順調に推移したほか、新店舗のオープンや新業態店舗の展開などの施策に取り組んだ。業務用ゲームは人気シリーズを中心に安定的な展開をはかったほか、新技術を融合した新たな取り組みとして、VRを活用した機器や施設の展開を積極的に推進した。

③映像音楽プロデュース事業…売上高233億円(同15.0%減)、セグメント利益55億円(同31.5%減)
主に第3四半期連結会計期間以降に主力IPにおける新作と連動した商品展開を予定しているため、利益率の高い商品が人気となった前年同期の業績を下回った。第2四半期連結累計期間は、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ、「ガールズ&パンツァー」シリーズなどの主力IPの既存作品の商品展開を行うとともに、新作展開に向けた話題喚起をはかった。また、「ラブライブ!」シリーズなどの作品に関連したライセンス収入などが収益に貢献した。

なお、2018年3月期通期の予想については、第3四半期以降に年間最大の年末年始商戦を控えているため予想を据え置くとしており、売上高6200億円(前期比横ばい)、営業利益570億円(同9.9%減)、経常利益580億円(同8.4%減)、当期純利益400億円(同9.4%減)の見込み。
 

 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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