コーエーテクモ、中国での著作権侵害訴訟で勝訴…同社作品の海賊版配信を行った3DM GAMEに配信停止と損害賠償を求める訴訟で

コーエーテクモゲームスは、11月8日、中国の北京三鼎夢軟件服務有限公司(3DM GAME)による海賊版配信行為に対して、著作権侵害訴訟を提起していたが、コーエーテクモの主張がほぼ全面的に認められ、3DM GAME に約 162 万人民元(約2770 万円)の支払いを命じる判決が下されたと発表した。

3DM GAMEが『三國志 13』『信長の野望・創造』『信長の野望・創造 戦国立志伝』『真・三國無双7 Empires』『戦国無双4-Ⅱ』の5製品の海賊版を自社サイト上で無断配信していた。これに対して、コーエーテクモゲームスは、配信の停止を求める警告を再三行ったものの、3DM GAME が警告を無視して配信を継続したため、2016年5月26日付(5月31日受理)で著作権侵害を理由として配信の差止と損害賠償の支払いを求める民事訴訟を北京知的産権法院に提訴したものとなる。

判決の要旨は以下のとおり。

(1) 3DM GAME は対象 5 製品についてネットワーク配信行為を直ちに停止すること
(2) 『三國志 13』の著作権侵害に関して 3DM GAME は当社に 50 万人民元を支払うこと
(3) その他 4 製品の著作権侵害に関して 3DM GAME は当社にそれぞれ 20 万人民元(計 80 万人民元)を支払うこと
(4) その他弁護士費用及び公証費用等として 3DM GAME は当社に約 32 万人民元を支払うこと

この判決について、コーエーテクモゲームスでは、自社の主張が全面的に支持された結果と判断したとコメント。特に『三國志 13』については、1985 年の第 1 作の発売から 30 年間に亘りシリーズ製品が発売され、一定の知名度及び人気度を有することを裁判所が加味すると共に、3DM GAME の海賊版配信の悪質性が明確であることから、同裁判所の裁量上限である 50 万人民元の賠償額が認定されたという。
株式会社コーエーテクモゲームス
https://www.gamecity.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社コーエーテクモゲームス
設立
1978年7月
代表者
代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
上場区分
非上場
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