フリュー、18年3月期業績予想を下方修正…プリントシール、キャラクタ・マーチャンダイジングが苦戦 ゲームも有力タイトルの販売本数が計画未達に

フリュー<6238>は、11月9日、2018年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想265億円から260億円(増減率1.9%減)、営業利益は同40億円から30億円(同25.0%減)、経常利益は同40億円から30億円(同25.0%減)、当期純利益は同28億円から21億円(同25.0%減)といずれも下方修正されている。
 

第2四半期累計(4~9月)期間において、主力事業であるプリントシール事業のプリントシール新機種のプレイ回数が伸び悩んだこと、キャラクタ・マーチャンダイジング事業においてヒットキャラクタに恵まれなかったこと、ゲーム事業において有力タイトルの販売本数が計画を下回ったこと、また今後の成長に向けた投資として、全てのセグメントを通じて人件費・広告宣伝費・研究開発費が増加したことなどがその要因となっている。

また、同時に発表した第2四半期累計の決算は、売上高120億3300万円(前年同期比0.0%増)、営業利益13億5300万円(同45.2%減)、経常利益13億4900万円(同45.3%減)、四半期純利益9億900万円(同46.2%減)と大幅な減益での着地となった。
 

主なセグメント別の状況は以下のとおり。

①プリントシール事業…売上高41億7400万円(前年同期比1.6%減)、営業利益6億900万円(同30.3%減)
プリントシール機の新機種「SALON AIR(サロンエアー)」を発売したものの、プリントシール機全体としてのプレイ回数は減少し、シール紙売上は前年同期を下回った。

②コンテンツ・メディア事業…売上高41億8600万円(同7.3%増)、営業利益21億800万円(同2.0%減)
プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の入会促進施策と継続利用促進施策に取り組み、2017年9月末における有料会員数は162万人となった。一方、WEBマガジンやメール広告「プリアドメール」、カラーコンタクトレンズの販売などは堅調に推移した。

③キャラクタ・マーチャンダイジング事業…売上高24億1400万円(同11.5%減)、営業利益1億800万円(同72.3%減)
多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ったが、前期主力商品に匹敵するような売上の獲得に至らず、前年同期の売上を下回った。

④ゲーム事業…売上高10億2200万円(同26.0%増)、営業損益6億2800万円の赤字(前年同期3億4700万円の赤字)
ニンテンドー3DS向けオリジナルタイトル『アライアンス・アライブ』の発売や、スマートフォン向けオリジナルゲーム『恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~』の配信開始(2017年3月)などにより、売上を伸ばした。一方、第3四半期以降に発売または配信開始するゲームへの開発投資の影響もあり、前年同期に比べ営業赤字は拡大した。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、前述の通り下方修正されており、売上高260億円(前期比4.5%増)、営業利益30億円(同23.5%減)、経常利益30億円(同23.5%減)、当期純利益21億円(同25.0%減)と減益になる見込み。
 
フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高364億円、営業利益21億3100万円、経常利益21億7900万円、最終利益14億4300万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
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