マイネット、3Qは売上高2倍、営業益63%増に 7~9月は仕入れを抑えて持続的な成長構造の確立に注力 協業スキームからのステップ買取も活用へ(グラフ追加・追記)

マイネット<3928>は、11月13日、2017年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、売上高88億8300万円(前年同期比2.0倍)、営業利益3億2800万円(同63.1%増)、経常利益2億9400万円(同53.0%増)、四半期純損益1億3400万円の赤字(前年同期1億6400万円の黒字)となった。
 

第3四半期期間は、前四半期において事業領域の拡大に伴うリスクの顕在化、タイトル仕入時における不十分な品質管理による一時的な収益性の悪化に伴い、仕入れを抑え、持続的な成長構造の確立をすることに注力した。具体的には、運営体制を強化するためにグループの全タイトルを適切なタイトル数やジャンルごとに区分けしてマネジメントを行うユニット体制を導入した。また仕入体制に関しては、投資基準の精度向上や投資スキームの拡充、また評価プロセスの改善・整備などを行うことにより、仕入時の品質管理を徹底できる仕組みと体制を構築した。

また、今後の仕入戦略において、大型タイトルの減損リスクを低減するために、協業スキームからのステップ買取も活用していくこととした。その他、リスタートタイトルの継続的なチャレンジや、長期利益化のために自動運転化やパートナー移管を着実に進めた。

なお、第3四半期連結累計期間においては、協業からのスキーム変更を含め7タイトルの仕入れ(第3四半期期間は仕入れを行わず)と3タイトルのエンディング(第3四半期期間は2タイトル)を行った。結果、第3四半期末の全運営タイトル数は37タイトルとなった。

■QonQでは各利益項目とも黒字転換を達成
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間の売上高は前四半期比4.8%増と30億6300万円なり、営業利益以降の各利益項目は前四半期の赤字計上からいずれも黒字に転換した。前述の仕入れを抑え、持続的な成長構造の確立をすることに注力した取り組みが一定以上の成果を発揮したとみて良さそうだ。
 

2017年12月期通期の予想については、レンジ形式による予想を開示しており、売上高119億~120億円(前期比75.0~76.4%増)、営業利益4億6000万~5億1000万円(同8.2%減~1.8%増)、経常利益3億5000万~4億円(同14.8%~2.7%減)、当期純利益2000万円~6000万円(前期は8億8200万円)としている。
 
株式会社マイネット
http://mynet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社マイネット
設立
2006年7月
代表者
代表取締役社長CEO 岩城 農
決算期
12月
直近業績
売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3928
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