サムザップ、11月16日に開催したスマホゲームクリエイター向け勉強会「サムザップテックナイトvol.6」の公式レポートを公開


サムザップは、2017年11月16日に東京・渋谷キャストスペースにて、スマートフォンゲームクリエイター向け勉強会「サムザップテックナイトvol.6」を開催した。

「サムザップテックナイト」は、スマートフォンゲーム業界全体の振興・盛り上げを目的とし、スマートフォンゲームクリエイターの方に向けて企画されたイベント。第6回目はアマゾン ウェブ サービス ジャパンよりソリューションアーキテクトの成田俊(なりた・たかし)氏を招き、サムザップのインフラエンジニア吉岡賢(よしおか・すぐる)氏との対談形式で行われた。



今回は同社から届いた公式レポートを紹介する。

(以下、プレスリリースより)


<「サムザップテックナイト vol.6」レポート>


▼1部は事例を軸にした課題解決のための対談でした。
対談は、吉岡のサーバ移設事例に関する情報共有から始まりました。



実際の構成図なども開示しながら、マネージドサービスを用いた課題解決について話が進みました。

◆スケーリングの基準は?
ここでは成田氏と吉岡からも、ゲームの特性を考えてスケーリングの基準は事業継続を優先で考え、環境に合わせる必要があるという点がまず一致しました。
続いて検証方法について、スパイクのような急激な負荷には耐えられない時があるため、スケーリングの基準値を下げても間に合うかの確認、時限スケールも併せて検討する必要があることに触れました。
サムザップで移設を検討しているプロジェクトは、1 日数回のイベント時のみ増設が必要なので、時限スケールが最適だったという事例の報告もありました。
スケールについては AWS であれば簡単な操作でリソースの追加が可能な為、アプリケーションはその点も含めて運用設計に入れることも可能となります。
予算を視野に入れて設定していくといいだろうとしめくくりました。

◆コンテナ化のメリットは?
データの永続化の問題はあるものの、サムザップにおけるコンテナの一番のメリットはポータビリティだと吉岡は見解を述べました。
その後は成田氏と吉岡の間でコンテナ化において留意する点について会話が展開されました。
まず開発で使用する環境、本番で使用する環境を、自身の PC 上で動かせることが大切だという見解。
そして開発サーバを共有しているような開発手法だと、前に使用していた人の設定やファイルが残っており、完全に新しい環境に戻すまで苦労したり、変わっていることに気がつかなかったりするという事例の紹介もありました。

◆オートスケールで台数が変化する際の監視はどうやっているか?
サムザップでの事例としては、サードパーティ製の監視ツールを使用しているが、インスタンスIDをキーに認識してくれているようなので問題ないと吉岡。
どのサードパーティ製の監視ツールもオートスケール向けの設定があると思うので、そちらを活用すると良いでしょうと結論付けました。

◆オートスケール時のログの転送について
ログの転送完了への不安について、スケールインでない場合(通常の OS や仮想マシンのシャットダウン)でも同様のことが起こります。
対策としてシャットダウンシーケンスの中でデーモンのタイムアウトを伸ばしバッファの内容が送り終わるまで待つなどの方法から話は始まりました。
AWS においては、スケールインする場合のシャットダウンで、fluentd のログを転送するポジションがファイルの終端と一致するまで、終了しないかたちで設定できるとのこと。(※)
Amazon EC2インスタンスなどを使用する際、 Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) のようなAWSクラウド内で組み合わせて使用できる永続的なブロックストレージボリュームについての紹介もありました。
インスタンスはシャットダウンされてもブロックストレージ側は残すように設定し、欠損がないことが確認できてからログを削除するという運用方法も取ることができるとのことでした。

※詳しくはAuto Scalingライフサイクルフックをご覧ください。
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/autoscaling/latest/userguide/lifecycle-hooks.html

他、オンプレミスからAWSへの移行によるコスト削減など、具体的な移設内容について話がはずみ、熱心にメモを取っている参加者も多く見られました。




▼懇親会にはたくさんの参加者が。
対談後の懇親会にはたくさんの方が参加され、テーブルには会話の花が咲きました。



登壇者も参加されたので、実際にスマートフォンをみながら歓談されていました。



■サムザップは今後も、定期的に「サムザップテックナイト」を開催していく予定です。
新しい情報や今回のスライドは
サムザップテックナイト公式サイト:http://technight.sumzap.co.jp/
で発信していきますので、ご確認ください。

<「サムザップテックナイトvol.6」概要>
日時:2017年11月16日(木)19:30~21:40
会場:渋谷キャストスペース
対象者:スマートフォンゲームクリエイターの全ての方
参加費:無料

登壇者:アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社/成田俊(なりた・たかし)氏



株式会社サムザップ/ 吉岡賢(よしおか・すぐる)氏



主催:株式会社サムザップ
Webサイト:http://www.sumzap.co.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/Sumzap/
サムザップテックナイトHP:http://technight.sumzap.co.jp/
connpassサムザップテックナイトコミュニティ:https://sumzaptechnight.connpass.com/
TECH PLAYサムザップテックナイトコミュニティ:https://techplay.jp/community/_sumzaptechnight

 
株式会社サムザップ
https://www.sumzap.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サムザップ
設立
2009年5月
代表者
代表取締役 日高 裕介
決算期
9月
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