​モブキャスト、2018年4月1日を目途に純粋持株会社体制に…ゲーム事業はゲーム子会社に承継へ、グループの経営機能と事業執行機能を明確化 

モブキャスト<3664>は、本日(12月20日)、2018年4月1日を目途として純粋持株会社体制に移行することを決議した。

同社は、日本が世界に誇る強力なIP(知的財産権)やブランドの新たな価値を創出したコンテンツ展開、それらを創るクリエイターや企業に対し、これまで培ってきた「モバイルインターネット領域におけるサービス開発および運営ノウハウ」を提供することで、グローバルでの事業成長を実現し、日本のエンターテインメント業界を革新させ、さらなる発展に貢献することを、重要な戦略と位置付けている。

その実現のため、2016年2月19日にVRを中心としたゲーム開発事業を展開する米国法人エンハンスに投資、2017年4月25日にはモブキャスト・エンターテインメントを設立し、松風の持つ投資スキームに関する策定ノウハウと、モブキャストグループが持つ強みを融合させ、IPおよびエンターテインメントコンテンツの価値と収益力の向上を対象とした投資運用事業を進めてきた。その成果として、2017年4月25日にはEC事業、メディア事業、音楽事業を展開するレトロワグラースへの投資が実現した。

これらの投資運用事業により取得した事業および既存事業それぞれを成長させ、グループの企業価値を向上させていくためには、グループ全体での経営管理体制をより強化することが重要となる。そのため、グループの経営機能と事業執行機能を明確にするため持株会社体制へ移行することを決定した。これにより、グループの戦略的マネジメントの強化や経営資源の適正な配分を行うとともに、グループ会社においては、よりスピーディな意思決定が可能になるとともに責任と権限がより明確化され、事業としての競争力や効率性のさらなる向上が期待できるという。

持株会社への移行については、モブキャストを持ち株会社として存続会社とし、現在の主力事業であるゲーム事業については新規設立または会社分割によるゲーム子会社へ承継する計画としている。なお、持株会社であるモブキャストが東京証券取引所マザーズ市場の上場を継続する。

また、本日、トムス(以下、「トムス」)の株式を取得する基本合意を締結しており、将来的にトムスが連結子会社となる予定だ。

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さらに、モブキャスト・エンターテインメントの持分法適用関連会社であるレトロワグラース株式については、モブキャストがモブキャスト・エンターテインメントより取得し、
直接保有する予定としている。具体的な移行方法については、詳細が決定次第あらためて発表される予定だ。

<今後のグループ体制(2018年4月1日予定)>
 
株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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