ロケーションベースVR協会、13歳未満のVRコンテンツの利用でガイドラインを制定 7歳以上、20分の連続利用で10~15分の休憩など



ゲームセンターやアミューズメント施設などでVRコンテンツを提供する事業者の業界団体であるロケーションベースVR協会は、両眼立体視機器を使用した施設型VRコンテンツの利用年齢に関するガイドラインを発表した。

ガイドラインの注目ポイントは、やはり13歳未満の子供の利用に関する規定を設けたことだろう。これまで13歳未満の利用に関しては利用できないケースが多かったが、以下の条件を守れば利用できるようにする。

保護者の同意を得て、保護者の責任で利用することが前提として
 
・7歳以上であること
・VRコンテンツの利用時間において、連続20分の利用に対し10分から15分程度の休憩
・斜視や複視、その他、視力の異常や眼科的疾患のある子供、眼科に通われている子供は、専門医に相談の上、利用する
・利用後にお子様の視力について異常が見られた場合、早急に専門医を受診する

といった自主規制の指針をまとめた。

また、事業者向けにも「13歳未満の子供からVRコンテンツご利用のご要望がある場合、保護者への告知および同意取得を徹底」、「ガイドラインの適用はあくまで施設向けVRコンテンツに対してであり、家庭用、その他のVRコンテンツは含まない」など、その他様々な内容を制定している。

これまでロケーションベースVR協会では、13歳未満の子供のVRコンテンツの利用について、医学的見地から検討を行ってきた。子供の立体視の発達への影響に配慮した自主規制の指針を明示することで、市場の健全な発展を目指すとともに、教育、研修分野などにおいて新しいアプリケーションの創出や活用を促進を目指す、としている。